【揺れる気持ち】13 ☆ ページ39
「まだ具体的には何も進んでないし、こんなんで世間に公表するなんて…。」
『じゃあお前はどうしたいの。』
言いなりになりたくなくて反論したら、食い気味に呼び方がお前になった。
「どうって…。そもそもまだ後継ぎのことが解決してないし…神社の仕事も…。」
『そんなの後からでもいいじゃん。俺たち２年も遠距離だったんだよ？やっと一緒になれるのに、なんで悩むの。』
「……。」
なぜと聞かれても、上手く説明できない。
とにかく今は、周りから外堀を埋められているような虚しか感じないのだ。
結婚とは、もっと自分たちで内側から作り上げてゆくものなのでは？
『そんなわがまま言うなよ。明日には週刊誌は発売になる、これは揺るぎない事実。俺がコメントを求められるのも事実。知らないなんて言えないんだよ？俺ら付き合ってるんだから。』
「…何も言わなきゃいいじゃない。いちいち対応してたらきりがないよ。」
『やだ。スルーするとか無理。ファンに嘘つくとか大っ嫌いなの俺。』
「嘘だなんて…。」
それでも全然分かってもらえず、ここへきて価値観の違いに戸惑う。
羽生くんは真っ直ぐだ。でもそこが長所でもあり短所でもあるから、一先ず傍観するなどという選択肢はあり得ないのだろう。
『お前は黙ってればいいから。あ！コウくんにもしらを切り通して。いい？』
そしてここでなぜかコウくんの名前が出てきて首をかしげる。
「どうして？」
『Aの名前が載るっつったじゃん。ありふれた名前だけど、コウくんが見たら、やっぱり…って思うわ。』
それは以前、私たちのことを疑われたからかな。
理由は分かったけど、それで上手く行く補償はない。
『今日はもう遅いから、お父さんとお母さんにはまた連絡するって伝えといて。まどかちゃんは…まぁ問題ないか。』
羽生くんの言うことが本当に何もかもが事後報告で嫌になる。
仕方がないとはいえ、私は今後一生こうやって言いくるめられる人生になるのだろうか。
そう考えると、自然と口が動いた。
「羽生くん…。」
『何だよ。』
決して機嫌が良いとは言えない返事だけど、かまわず続ける。
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鹿(プロフ) - 果歩さん» ありがとうございます！なんだかプログラム変更とか？？真実なのかはわかりませんが、和風っていいですよね！更新がんばります！ (2020年2月2日 11時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
果歩 - マリッジブルーも羽生君のおかげで解決かな？幼なじみ君早くあきらめてくれればいいのに。笑 次回はどうなるか、またまた楽しみです。 (2020年2月1日 14時) (レス) id: 7087569446 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» もっとブルー感を深く掘り下げたらいいのかなって思うんですけど、なんかすぐに立ち直りそうな予感。最近ストックがないので、リアルタイム更新でお待たせしてます〜m(__)m (2020年1月25日 8時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - shifuさん» ありがとうございます！褒めてもらえてうれしいです！更新する度にめっちゃドキドキしてるんですよ〜(;´･ω･)楽しんでもらえたら何よりです＾＾ (2020年1月25日 8時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 主人公ちゃんマリッジブルーかぁ、、。早く２人の気持ちがまた近づくといいですね、続き待ってます！！ (2020年1月25日 6時) (レス) id: 6fac0f416c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年12月26日 16時
