【スケートカナダ】11 ☆ ページ11
☆主人公サイド
スケートが終わって、自室で一人ほっとしつつ羽生くんの優勝を噛みしめる。
「美しかった…。」
彼はいつも全力だ。まぁ全力でない人なんていないけど、やっぱり特別だなと思わざるを得ない。
銀盤に舞う王者の風格。
私には結局ルッツというジャンプを跳んだかどうかは分からなかったけど、まるで羽生くんだけ別の競技をしてるのかと思うほどに、力強くて気持ちのこもったフリーだった。
「今日はこのまま良い気分で寝よう。」
毛布に身体をすべりこませて寝る体制に入る。
でも、ふと羽生くんに連絡しておこうかなと思い直して携帯を手に取る。
試合も終わったし、お見合いの日が決まったら連絡してって言われたから、一応知らせておかないと。
「今…朝かな。」
まだ起きてないかもしれないけど、メッセージくらいなら後で読める。
どうせ内容の伝達だけなので、今のうちに送っておこうと、寝転んだままアプリを起ち上げる。
「まずは、優勝おめでとう。からかな。」
フリーが終わったばかりだし、優勝を讃えてから用件を入力してゆく。
『お見合いの日なんだけど、エキシビションの日の午後になりました。場所は札幌市内のＳホテルです。』
これでいっかな。
回りくどく書くより、シンプルに文章のみを入力する。
そして送信した後、携帯を枕元に置いて肩までしっかり毛布をかぶる。
そこから再び今日見た試合を反芻するのだが…。
「……。」
やっぱり羽生くんはすごいな…。
結局今も、すんなり眠れないくらい、いろんな事を考えてしまうほどに脳が興奮している。
フィギュアスケーターとして、こんなにすごい人他にいないし、スケートを通して見せてくれる生きざまみたいなものが、万人のそれとは明らかに違っている。
背負うものの大きさ。それに全力で応える羽生くんは、日々どんな想いでいるのだろうか。
「…今季世界最高得点か。」
常に記録を塗り替え、自分の壁を撃ち破る王者。
冷静に考えたら、彼の人生に於いて、自分は何の影響も与えられない、無意味でちっぽけな人間なんじゃないだろうか。
私などいてもいなくても、羽生くんは素晴らしい演技でみんなに希望を与えるし、東北だけでなく、世界中のみんなを元気にする。
「格が違う…。」
天井の一点を見つめながら思うのは、やっぱりどう考えても、自分は羽生くんと釣り合ってないなということ。
そもそも付き合ってること自体、世間に申し訳なさすぎる。
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鹿(プロフ) - ミズイハナコさん» よろしくお願いします！ (2019年11月25日 15時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» Ｎ杯フリーめっちゃ緊張しました！屈んだまま動いてるし！＾＾今回のＮ杯は結構ターニングポイントなので、じっくりたくさん書きたいので、ファイナルの日程に被らないようにがんばります＾＾その後はちょっと考えて。さすがに3週間更新ないとかねえ…だめですよね？ (2019年11月25日 15時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» インフルのくだり、訂正しました＾＾私もＨＤＤの容量がやばくて、3年前のＮ杯とか整理しました。今回も色々録画したけど、結局ネットで見れるので、いつになることやら。ＥＸはてっきりプリンスかと思ってましたけど、春でしたね！そっかそっか。春か〜＾＾ (2019年11月25日 15時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
ミズイハナコ(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2019年11月25日 15時) (レス) id: 999282a715 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 続き気になります！！2人は会えるのかなぁ、、、(＞＜)やっぱり羽生君は唯一無二で特別すぎる存在ですねー。ファイナルはどうなるか、心臓痛いですね笑 (2019年11月25日 7時) (レス) id: 6fac0f416c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年10月31日 16時
