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【雨宿り】8 ☆ ページ20

親にも事情を説明し、羽生くんを説得して、今日はこのままここに泊まってもらうことにした。
どっちにしろ、こんな状態の羽生くんを動かすことはできないので、ご実家にも連絡して了承してもらったのだが…。

「緊張した…。」

初めて羽生くんのお母さんとお話をした中で、彼がご家族に、私の事を包み隠さずに伝えていたことに驚きはしたものの、そんな部分も羽生くんらしさを感じて嬉しくもあり申し訳なくもあり…。

いつか会いましょうね。と言われて、そうですね、なんて返事をしたのだけど…。そんな日来るのだろうか。

「ううん…。」

あ、目が覚めたかな。
妄想にふけって羽生くんを放置していた。

薬は飲ませたものの、着替えがなかったので、急遽お父さんのスウェットを着せたのだが…。

「やっぱりぶかぶかだね。」

「あれ…ここ…Aさん家…?」

「そうだよ。熱が出たから、今日はここに泊まってって言ったでしょ。」

うっすらと目を開けて、身体を折りつつ咳き込むので、背中をさすって水を差し出す。

「そうだった…ごめん、迷惑かけた…。」

「いいよ。疲れが出たんだよ。」

この一週間、ほぼ毎日この家と実家を往復して。さらに練習だってこなしてるのに、身体が悲鳴をあげない訳がない。

「ありがと。かなり楽になった…。今何時?」

「午後9時かな。お腹すいた?」

「すいた…。」

少し寝たら顔色もずいぶん良くなって、笑顔も見せてくれるようになった。
こうなれば、後は体力の回復だ。

「お粥なら食べられるかと思って用意してるから。ちょっと待ってて。」

立ち上がって部屋の隅にあるキッチンへ向かう。
そこで一時間ほど前に作ったお粥を温め、梅干しとスプーンを添えて、お盆のまま羽生くんの元へと持っていく。

自慢じゃないが、妹の世話でこういう看病は慣れているのだ。
すると、羽生くんがふっと笑ってこう言った。

「なんだか…いつものAさんじゃ…ないみたい…。」

それはこの服装と下ろした髪のせいかな。
私はもう夕食もお風呂も終えたので、かなりラフな格好なのだが、それが羽生くんには違和感があったようだ。

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鹿(プロフ) - みなみさん» そうなんですよ!はや九月。もうオータムもそこまでなので、そろそろお話を進められそう!^^ゆずの曲はまだ聞いたことがないのです。あまりCM見ないので… (2019年9月2日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - あっという間に9月になってしまいましたね。A.C.が近づいてきていますね。どんなプログラムなんだろ。今更ですが、ゆずの「SEIMEI」って、平昌のゆづの「SEIMEI」からとっていたりするのかしら?CMで耳に目にする度に考えてしまいます。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» しっぽも役に立つ日が来ます絶対(笑)トロントへは行かないですが、遠距離って書いてて楽しいかも^^思いやりが生まれます。羽生さんの中身をもっとしりたいなあ〜…。もちろんオフレコで(笑) (2019年9月1日 9時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 更新ありがとうございます。深刻なのになんか面白い展開になってますね。ヒロインちゃん、トロントに行っちゃう?お母さんのOKというか、そういう人でないとゆづ本人が納得しないんじゃないかな。逆に、ゆづが選ぶ人はかなりの才色兼備な人ということ。ハードル高い! (2019年8月31日 18時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そろそろみなみさんからコメントきそうだなーって思ってました!(^_^)私は密かに、結婚しないんじゃないかなーって思ってます。そもそも人を本気で好きになったことなさそう(笑)それにお母さんのオッケーが出なきゃだめっぽくないですか? (2019年8月31日 6時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2019年8月7日 17時

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