【いい子だね。】4 ☆ ページ46
「羽生くん。驚かないで聞いてね。もしかしたら羽生くんが狐になっちゃうかも…。」
「はぁ？」
「実はね…。」
私はお父さんから聞いた通り、耳がきっかけで他の部分にも変化が出てくるかもしれないことを伝えた。
「まじか…。それが事実だとして、俺どーすりゃいいの。」
「とにかく、次尻尾が生えたとかの変化が起こったら連絡ちょうだい。」
「そうなっても、どうせAさんにしか触れないパターンだ。」
この耳みたいに。と頭にある触れられない片耳を撫でるのだけど、ここで私はふとあることに気づく。
「あれ？この耳、前より色が薄くなってない？」
「えっ。」
消えかけてる？！と羽生くんがすごく期待しつつ、頭を押さえたまま私に問いかける。
「そうじゃなくて、茶色が薄くなって、薄茶色になった。」
「なーんだ、そういう意味かよ〜。そのうち真っ白になったりして。」
「それだと完全に白狐だよー。」
あはは。と笑い合ってふと気づく。
これ、まさかただの狐化じゃなくて、白狐化してるとか…。
でも白狐といえば、どちらかというと神様の部類で、九尾のような悪い妖怪じゃなかったはず。
「俺の身体どーなっちゃうんだろ…。」
「大丈夫、私がついてるから。妖怪に関しては私の方が先輩だからね。」
珍しく不安げな羽生くんに、少しでも安心してもらおうと前向きな言葉をかける。
「心配だわ〜。こんなんでちゃんと試合で戦えるかな。」
そしてまた耳を気にしつつ、身体のあちこちまでも観察しだした。
「耳さわってあげようか？」
少しは落ち着くかなと思い、提案してみると…。
「えっ。っとぉ〜…どうしようかな…。」
「遠慮しなくていいよ。ほら。」
「ひゃっ！」
真剣に考える羽生くんの返事を待たずに、近づいて指でつまむようにこすってあげると、耐えかねたようにテーブルへゆっくり突っ伏してしまった。
もがくように手を動かして、笑いながらも必死に我慢する姿がかわいい。
「よーしよしよし。いい子だね。」
「あ〜！きゃ〜っ！」
ひっくり返ったような声を出して悶えている。
前みたいに、やめろって言わないのは、恋人になったからかな。
でもこうしていると、羽生くんを支配したみたいでとても気分がいい。
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鹿(プロフ) - みなみさん» ある日突然ニュースで知るんでしょうか。それともプルさんがぽろっと漏らすのでしょうか＾＾羽生さん情報こないと進まないこのお話！まあのんびり書きます＾＾ (2019年8月7日 17時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 練習公開はないけど、プログラム発表はいつ、どうやってするんでしょうかね。オータム直前とかなのかなぁ。まずは24時間テレビを見ないことには、お話が進められないですよね。まだだいぶ先ですけど。 (2019年8月7日 15時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - kokonaさん» そういう言葉に対する感想、めっちゃ嬉しいです！言葉選びって、羽生さん独特の言い回しがたくさんあるので、すごく研究しています！ (2019年8月4日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - 羽生くんかっこいいのにキスをちゅうって言うのめっちゃ可愛いです……。 (2019年8月3日 17時) (レス) id: 5e645dd747 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そうなんです！羽生さんの情報が入ってこないと、話が進まないという(笑)妹の小学生設定は、平日会えないので、まだまだ会うのは先かな？！ (2019年8月3日 8時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年7月6日 23時
