【黒い愛】6 ★ ページ40
「俺はそんなガッツリ系の副業絶対にしねーわ。それに来週、化粧水のアンバサダー契約してるスポンサーとイベントあるし。」
「え！羽生くんが化粧水？！」
「世間の俺のイメージは、黒じゃなくて透明感のある妖精とかだから。」
むしろスケートのプログラムだって、そういう系統が多いし得意だ。
「黒い妖精か…。」
「何でも黒と結びつけるんじゃねぇ。それよりご両親は？挨拶したいから案内して。」
もう花山さんの中で、俺は黒い人になってるな。
まぁこの子の前ではいっつも素でいるから、必然的にそうなるんだろう。
「あ、家の中にいるんだった。」
もうここへ来るのも三度目なので、玄関がどこかくらいは分かる。
俺はあいた方の手で花山さんの右手を取って、砂利の上を歩き出した。
バラの花束に驚かれはしたものの、リビングにいらしたご両親に挨拶をしてから、花山さんがここではなく自室で話したいというので、お茶のセットを持って二人で２階へ上がる。
「へぇー、和風。」
「あんまりジロジロ見ないでね。」
入ってすぐ、右側の一番目につく場所にある本棚をちらっと見ると、大半が妖怪関係で埋め尽くされていて、そのぴったりな趣味に吹き出しそうになる。
日々研究してるんだな。さすがは妖怪が視えるだけのことはある。
帽子と荷物を置いて。
さらに部屋の中央にある小さなテーブルの周りには、小鳥柄の座布団が二枚敷いてあって、まずここへ座るように促された。
「かわいい。この座布団。」
座るのがもったいないくらいだ。
「小鳥柄好きなの。」
そっか。部屋全体を見渡しても、ちらほらと小鳥をモチーフにした小物が並んでいる。それが木の雰囲気と合ってて、とても落ち着く。
「あー…やっぱり日本最高だな。」
うちはマンションだから、普段からこんなに和を感じることはない。
こないだ泊まらせてもらった離れも、木や畳の香りと周りの静けさに、本当にくつろがせてもらった。
「トロントってどんなところなの？」
「俺が普段練習してる所は、わりと緑が多くて静かな場所だよ。でも日本ほど落ち着く国はないな〜。」
ぐっと足を伸ばしながら背伸びする。
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鹿(プロフ) - みなみさん» ある日突然ニュースで知るんでしょうか。それともプルさんがぽろっと漏らすのでしょうか＾＾羽生さん情報こないと進まないこのお話！まあのんびり書きます＾＾ (2019年8月7日 17時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 練習公開はないけど、プログラム発表はいつ、どうやってするんでしょうかね。オータム直前とかなのかなぁ。まずは24時間テレビを見ないことには、お話が進められないですよね。まだだいぶ先ですけど。 (2019年8月7日 15時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - kokonaさん» そういう言葉に対する感想、めっちゃ嬉しいです！言葉選びって、羽生さん独特の言い回しがたくさんあるので、すごく研究しています！ (2019年8月4日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - 羽生くんかっこいいのにキスをちゅうって言うのめっちゃ可愛いです……。 (2019年8月3日 17時) (レス) id: 5e645dd747 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そうなんです！羽生さんの情報が入ってこないと、話が進まないという(笑)妹の小学生設定は、平日会えないので、まだまだ会うのは先かな？！ (2019年8月3日 8時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年7月6日 23時
