【九尾退治】1 ★ ページ34
★羽生サイド
花山さんがその気になってくれて、ようやく作戦が第２段階へ進む。
今日のショーが終わってからすぐに頭をよぎった九尾退治。
方法が方法なだけに、こういうのは必ず同意の上に成り立つものでなければならないし、独りよがりに進めたら絶対訴えられるレベルだから慎重にしたつもりだ。
「じゃあまず目隠しから、かな。」
「目隠ししたら脱げないから先脱ぐわ。」
試合などの着替えで人前で脱ぐのは慣れてる。花山さんを背にして、この場で脱ごうとしたら…。
「ま、待って、目のやり場に困るんだけど…！」
恥ずかしいのか後ろを向いてしまった。
「んもー、こんなんでいちいち反応しないで。」
あえて対抗するようにＴシャツを一気に脱ぎ捨てると、次はズボンに手をかける。
そして躊躇いもなく脱いでベッドに置いた。
「あわわわ…。」
「花山さんはバスルームで準備しなよ。その間に目隠ししておくから。」
自分とは対象的な様子に、ここじゃ無理そうだからと移動するように指示して、ベッドサイドに座り鞄をあさる。
取り出したアイマスクを即座につけたら、その上からタオルで目隠しした。
「いつでもいいから。来たら教えて。」
ここまでやったら大丈夫。
暗闇の世界で一人毛布にくるまると、扉の閉まる音が聞こえた。おそらく花山さんがバスルームへ行ったのだろう。
「やれやれだわ。」
ほっとため息をつく…。
まぁ彼女の気持ちはよく分かる。分かるけど、今の自分にはどうしても九尾を追い出すことを優先しなきゃならないのだ。
これも全てはスケートのため。
花山さんも、全部忘れようって言ってくれたから、お互いここは割り切って数分我慢してもらうしかない。
俺は大丈夫。見えない相手にどうにかなったりはしないし、するはずない。
「だって女の子に興味ねぇし。」
自分が興味あるのはスケートだけ。
そう必死に言い聞かせていた。
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鹿(プロフ) - みなみさん» 触れるとか設定は、適当なんですけどね＾＾まあ差別化ということで。次移行なんですけど、このままでは現実の羽生さんに追いつくので、どうしようかなーと模索中です。 (2019年7月5日 16時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - おっと、何やらゆづがいつもと違って、ますます展開が楽しみです！狐耳、触りたい〜！！本人には見えているだけで触れないなんて、不思議ですね。 (2019年7月4日 13時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 狐耳にはあまり深い意味はなかろうと思います。ただ、二人を繋ぐものが何もなくなってしまうと、お話を進めにくいので、伏線のようなものでしょうか。でも、耳ついてるのを妄想しながら色々見返すという妄想観賞ができます。←！ (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» ついつい連続で更新してしまいました。出し惜しみは絶対王者がお気に召さないので(笑)でもみなさん注目ポイントが違ってて面白いですね(*^^*)ちなみに狐さんはもう出てきません。あっさり消えました。 (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆなさん» 常に気になる所で終わっちゃうという(笑)後２話手前だともっと気になるかなーと思って、これでも足しておきました。たくさん更新するのは、自分が読者側だったら嬉しいからです(*^^*) (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年6月21日 16時
