【会いたくて】7 ☆ ページ31
「美味しい…でも今日満月なんですね。」
今はまだお昼なので窓の外を見てもほとんど分からないけど、言われてみたら最近夜なのに明るかったような気もする。
今夜、ゆづ王子と夜空を眺めてみようかな。
季節的にお月見の時期じゃないけど、特別なお菓子やお茶を用意して、窓辺にある小さなテーブルを囲ったらロマンチックかもしれない…。
そして二人だけの祝勝会を開くのだ。
“ゆづさん…優勝おめでとうございます”
“ありがと”
“お月様も祝福していますね”
“それよりA、このお菓子食べさして？”
“もぅ…ゆづさんたら”
“あーん…”
なんて甘いひとときを…。
「Aちゃん？何にやにやしてるの。」
「はっ！」
突然声をかけられて持っていたカップを落としそうになる。
危ない…。私ったらまたおかしな妄想を…。
「またユヅルのこと？んもー、いつまでも新婚気分だなんて妬けるわぁ。」
「いや、これはですね！」
慌てて否定しつつ、両手で赤くなった頬を隠すのだけど、きっとジョニーさんには全てお見通しだろうから、とりつく島もない。
「もうママになるのに、赤ちゃんがやきもち妬いちゃうよ。」
「わ、私はただ…。」
恥ずかしい…。
もう結婚して一年以上経つのに、いつまでも恋人気分でいたら、周りに王族としての自覚が足りないと思われてしまうかもしれない。
もうすぐ親になるのに、しゃきっとしなきゃ。
「ふふ。冗談だよ。僕はユヅルとAちゃんがいつまでも仲良くしてるのを見ていたいからね。」
「ゆ、ゆづ王子は人前では普通なんです…。」
そしてなぜか意味不明な返事を返してしまった。
「あら、じゃあ二人きりの時はどうなるの？」
「そ、そ、そんなの…。」
言えない…。かわいくてお茶目で、甘えん坊時々乙女なんて。
口をつぐんでうつむいたら、その拍子にソーサーが手にあたって、ティースプーンが床に落ちてしまった。
「大丈夫？」
「あ、すみません。」
部屋に金属音が響く。
スプーンは私のすぐ足元にあるので、自分で取ろうとゆっくり屈んで拾う。
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鹿(プロフ) - みなみさん» みなさんの、早く次をっていうオーラがすごくて、恐縮です＾＾；こうやって一生書いてそうですが、本人の結婚までかなあ〜。一気にモチベーション下がりそうですし、妄想できないような気もしますね。いよいよ明日から幕張！ニュース楽しみ！！ (2019年5月23日 16時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 追伸。クワドアクセル、GOE+5、見たいなあ。 (2019年5月22日 23時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - いよいよ皇子が生まれるんですね。現実から離れた設定のお話し、とても楽しかったです。なんて、終わりが見えてきたって、寂しいですが、早くも次の作品を楽しみに待ってますね。 (2019年5月22日 23時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 雪菜さん» どうやらお帰りになった模様＾＾幕張楽しんでくださいね！お話も頑張ります〜。感想うれしいです＾＾ (2019年5月22日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - ありがとうございます！参考させていただきます。あとちょっとで始まります。楽しみです。小説の方も主人公ちゃんの陣痛が始まり産まれますね早く続きが読みたくなります！(^o^) (2019年5月22日 0時) (レス) id: 67e9c24f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年4月26日 20時
