【三番目の意味】2 ★ ページ24
「スケートに感謝。」
「え？」
小さな声で呟いたつもりだったけど、聞こえていたようだ。
「なんでもないよ。…はぁ。たくさんできたなぁ〜。」
話している間にもう一つ羽のパーツを完成させたので、また袋に入れたらかなりの量がほわんと山のようになっていた。
「もう充分なくらいの数があるのではないですか？」
袋をのぞき込みながら、Aも一つ追加する。
「俺けっこう作ったよね。」
「ご自分で作ったなんて、国民が聞いたら驚きます。」
「そうかも。」
羽生結弦は衣装も自分で作りますってか。
「明日からはこれをジョニーさんに縫い付けてもらって、いよいよ仕上げの段階ですね！」
「楽しみだわ〜。」
この金色に輝く黒い羽を見ていると、出来上がった衣装をより鮮明に想像できて、すでに感無量だ。
「私、これを着たゆづさんを早く見たいです。」
「そう？」
「その背中の羽を携えたゆづ王子がこれを着て演技したら…きっと忘れられない光景として、一生胸に残ると思います。」
それを聞いて、不意に背中の羽を振り返る。
時々その存在を忘れてしまうほどに、もう自分の身体に馴染んでいる黒い翼。
それは俺とAを繋ぐ絆のようでもあり、何か特別な力を呼び起こさせてくれる不思議な物でもある。
「この羽があるだけで勝てそうだもんね。」
ジャンプしたまま、ふわりと空を舞えるような気さえする。
「スケート大会が終わるまで、この子には私のお腹にとどまっていて欲しいです。」
Aが優しくお腹を撫でながら言う。
それは子供が生まれたら、この羽を見ることが出来なくなると見越しての発言かな。
ニジンスキーは、子供を媒体にして云々…と言ってたから、その可能性は高そうだ。
「優勝して、その日の夜に生まれるとかならいいのにね。」
「それはそれで大変な一日になりますよ。」
冗談はやめてください。と笑いながらたしなめられる。
「ふふ、そうだよね。ねぇねぇ、赤ちゃんは今どんな感じ？寝てる？」
急に我が子が気になって、椅子から立ち上がってAの側まで行く。
「どうでしょうか。」
するとAが、とんとんと軽くお腹に振動を与えてくれるのだが…。
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鹿(プロフ) - 心菜さん» お話しに触れていただいていありがとうございます！ちょこちょこ休憩的な話を挟んでしまうがゆえに、とても長くなってしまうという…。次移行なので、またよろしくお願いします！！私は神戸インだよ！！ (2019年4月23日 18時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» もうトロントへ帰ってそうですね＾＾でも乙女だったなあ〜。いろいろ乙女だった。今度はいつ会えるのでしょうか。ショーには出てくれるのでしょうか！あ〜仙台行きたい！ (2019年4月23日 18時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - 王女ちゃん1人でのお参りでも、国民の皆さんに喜んで貰えて良かった(^-^)色々応募しても何にも当たらない私ですが、1日乗車券は御用意頂けました。そしてFaoi幕張土日参加です (2019年4月22日 20時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - ニュースで笑顔が見られましたね。束の間の実家滞在になるのかな。帰国している間にいろんなお仕事が詰まってそうですもんね。とりあえず、いい表情だったなと思いました。ここのところ情報チェックする余裕があまりなく、乗り遅れています。ゆづが元気ならそれでよし。 (2019年4月20日 23時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そんなに壮大な話にはならないんですけどね。ちょっと昌磨さんの話を書きたかっただけなのに、変な方向にいってしまって＾＾；これが終わったら試合です！ご本人はもう仙台についたかなー？！ (2019年4月18日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年3月18日 19時
