【仲良いの?】6 ★ ページ6
★ゆづサイド
視察の後半はAと別行動ということで、俺はまっちーを向こうに帯同させて、自分は他の使用人数名と木材工房を見学することになっていた。
さっきから作業工程を見せてもらっているのだが、さすが林業でなりたっている村なだけあって、その木工の技術に舌をまくばかりだ。
「すごい…。」
生活に密着したカトラリーもあれば、まるで彫刻のようなオブジェまで、様々な木製品が並ぶ。
村長の説明では、あえて加工しにくい硬い木を使うことによって、耐久性を重視しているのだそうだ。
「橋の建設などの官庁案件だけでは、落札出来なかった時、村が立ちゆかなくなりますので、収入源として細工などをしております。」
なるほど。トップが変わると村も変わるんだな。
くだらない被害妄想で誘拐を企てた前の村長よりよほど堅実だ。
「ここの木で出来たサイドテーブルを持ってるんだけど、ちょうど良いサイズで使いやすいよ。」
「それはおそれ多い!まことに嬉しい限りです。」
Aと同室にした時に、広い空間が空くのが嫌で思いきって取り寄せたのだ。
こんな一言で喜んでもらえてこっちも嬉しくなる。
あのテーブルでAとお茶してる時間が一番幸せなんだよなー…。
疲れて帰ってきても、あの笑顔を見たら元気になれる。
それに初めて部屋に入ったときのAの驚いた顔、面白かったなー。
まさか部屋が合体してるなんて思っても見なかっただろう。
俺からのサプライズだったけど、すごい喜んでくれたっけ…。
「……。」
つか、俺さっきからずっとAのこと考えてるな。
棚に置いてある木彫りの人形を手に取って、誰にも分からないように小さくため息をつく。
やっぱりここは嫌な記憶の方が多いだろうから、連れて来たことでトラウマ的な感情に苛まれていないか心配だ…。
些細なきっかけでパニックになってなきゃいいけど。
……。
今頃何してるかな。洞窟で子供たちとはしゃいでるなんてことは…。
「佳菜じゃあるまいし、それはないか。」
苦笑いしつつ、そっと人形を元の位置に戻す。
そして隣の置物に手を伸ばそうとしたら、外から勢いづいた足音と共に誰かが入ってきた。
……?
その慌てた雰囲気に、無意識に視線を入り口に向ける。
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鹿(プロフ) - みなみさん» どうなるんでしょう?!フリーどうなるんでしょうか!昨日はなかなか寝付けず、今日は遅めに起きました^^;朝のニュース、ずっとイチローさんで、ちょっとがっかり!? (2019年3月23日 8時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - サルコウが…サルコウがぁぁぁ…!点差が大きいな…。一面に書かれる言葉を気にしていたゆづだけど、全部イチローさんに持っていかれましたね。やっぱりイチロー引退には勝てないよね。そうか、イチローが引退か…。野球ファンでなくとも、結構おおきいな、これは。 (2019年3月22日 8時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 以前より、声が良くなった気がします^^そうとう使ってるなと思ったんですが…。(絶対家で歌いまくってると思われ)早く日本に帰ってこないかなー! (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» すごい!現地観戦だなんて!楽しんで応援してくださいね^^帰国はまだかなー。ニュースも目が離せないですね! (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - あっちもこっちも見るところがいっぱいあって、王子はやきもちやいちゃいますね。雪肌精のCM、素敵ですね。芝居の台詞はダメでも、ナレーションは心地よい声で向いてる気がします。引退後はあちこちから引っ張りだこでしょうね。 (2019年3月17日 19時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2019年2月15日 20時