【心配】10 ☆ ページ17
「人は幸せになるために生まれてきたんだよ。幸せってさ、自分でつかむものじゃない？」
「幸せ…。」
「幸せのために、別の幸せをあきらめることもあるけど、それが正解だとかは別にして、自分で選んだ結果に間違いはなかったって信じてるよ。」
自分の考えを述べる姿にじっと見入る。
選んだということに関しては、私だって今、太陽の国からこの国へ嫁ぐ者として、抗わずに受け入れたことに、充分幸せと誇りを感じている。
「難しくてよくわかんない。」
「Aを奥さんにしたの、俺の意思だから。」
えっ！
不意に聞こえてきた言葉に驚いて、さらにゆづ王子を凝視する。
「そうなの？」
「うん。俺が大臣に指示した。これ内緒だよ？」
人差し指を唇にあてて、少年を黙らせた。
嘘だ…。王子さまは嘘をついてる。
私との婚礼は国同士が勝手に決めたことだし、実際にそうだった。
お互いの意思など無かったのに…。
「じゃあやっぱりラブラブ？」
「うん、ラブラブ。」
今度は手でハートを作ってアピールをしている。というか、こんなことを子供に言ってしまっていいのかなと思っていたら、医者から少年に、病室の中へ入って来るようにと声がかかった。
「そっかぁ…。」
納得したかどうかは分からないけど、診察を受けるために立ち上がったその後ろ姿に、ゆづ王子がもう一度、内緒だよ。と告げる。
そのまま病室へ入って行く少年を見ていると、やっぱり子供ってあっさりしてるんだなぁと思いつつ、再び病室への扉が閉まってこの廊下が静かになった。
「ふふふ、勝った。」
不意にゆづ王子が両手を口にあてて呟く。
本当に負けず嫌いなんだから。
「子供に嘘なんてついて良かったんですか…？」
「そうだけど、気持ちは嘘じゃないから。好きになったのは出会ってからだけど、たとえ王族じゃなくてもAを一番に想ってる。」
そして不意に見せる真剣な眼差しに、胸がしめつけられる。
「ゆづさん…。」
「帰ろ。」
いつだって本音で話すゆづ王子だ。きっとこれは嘘偽りない気持ちなんだ…と思いつつ。
差し伸べてくれた右手を、私は迷わずとったのだった。
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鹿(プロフ) - みなみさん» どうなるんでしょう？！フリーどうなるんでしょうか！昨日はなかなか寝付けず、今日は遅めに起きました＾＾；朝のニュース、ずっとイチローさんで、ちょっとがっかり！？ (2019年3月23日 8時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - サルコウが…サルコウがぁぁぁ…！点差が大きいな…。一面に書かれる言葉を気にしていたゆづだけど、全部イチローさんに持っていかれましたね。やっぱりイチロー引退には勝てないよね。そうか、イチローが引退か…。野球ファンでなくとも、結構おおきいな、これは。 (2019年3月22日 8時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 以前より、声が良くなった気がします＾＾そうとう使ってるなと思ったんですが…。（絶対家で歌いまくってると思われ）早く日本に帰ってこないかなー！ (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» すごい！現地観戦だなんて！楽しんで応援してくださいね＾＾帰国はまだかなー。ニュースも目が離せないですね！ (2019年3月18日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - あっちもこっちも見るところがいっぱいあって、王子はやきもちやいちゃいますね。雪肌精のCM、素敵ですね。芝居の台詞はダメでも、ナレーションは心地よい声で向いてる気がします。引退後はあちこちから引っ張りだこでしょうね。 (2019年3月17日 19時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年2月15日 20時
