【真夜中の願い】 7 ★ ページ13
「なるほどね。」
小さなニジンスキーと会話するにつれて、だんだん自分の置かれた状況がわかってくる。
それにしても羽なんて…。欲しいなって思ったことはあったけど、人間である自分には物理的に無縁の産物だ。
でも、それがこうして背中にあることが少し嬉しくて、なんとなく動かしてみようと背中に力をいれる。
すると、意外と簡単にばさっと羽ばたいて、自分でびっくりしてしまった。
「面白いこれー。」
「ゆづさん…。」
そこそこ折り畳んだりも出来るのか。
何度か試しつつ遊んでいたら、突然ニジンスキーが真面目な顔付きになった。
“では主よ…お前の望みを言え…”
「え。」
望み？
突然思いもよらないことを言われて、真っ直ぐに俺を見つめる彼を同じく見つめ返す。
“しもべになった証として…一つ…主の願いを叶えてやろう…”
「……。」
願いって…まじか。
まさかこれ、しもべとしての第一歩的な何かとか？
手のひらのニジンスキーが得意気に言うのだけど、以前Aの命を取られそうになった手前、後だし的な裏があるんじゃないかと身構える。
「どうせまた何かと引き換えとかなんじゃないの？信用できないんだけど。」
それはAも同じなようで、俺の側でうんうんと頷いた。
“しもべになった身で命を奪うことはない…今はあくまで主の寿命と共に生きるのみだ…”
「ほんとかよ。」
いまいち信じられなくて、渋い表情を作る。
“遠慮するな…さぁ言え…”
金か？名誉か？と尋ねられるのだけど、そんなのもうどっちも持ってるから、その単純な思考に若干うんざりする。
「そんなこと急に言われてもなぁ…。A、なんかある？」
ふとAを仰ぎ見ると、頬に手をあてながら少し考えて…。
「私は特に…。」
やっぱり思い付かないのか、首を横に振った。
「だよね。ごめんニジンスキー、ないわ。」
“ない…だと？”
「しもべっつったって、やってもらうことないかも。」
仕事もスケートも、全部自分で出来る。
お城の雑用も事足りてるし、魔物の助けを借りてやるようなことなど、王子である自分には無いに等しいかもしれない。
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鹿(プロフ) - 智枝さん» ありがとうございます！！！！私はほぼ毎日よその小説を読み漁っているので、普通はたまに読むものなんですね〜。妄想は＾＾しかし全部のチケットを持っているとは…。おぬし何者！？私はFaoi参戦だから！ (2019年2月15日 19時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 超絶久しぶりに来たああああ！進みすぎて追い付くまで時間が必要だぜ。お話の感想は読んでからしやす(笑)とりま、明日のせせん公式練習のチケ取りがんばる！ちなみにせせんはオールイベントチケで全日観戦しやすv(＾ω＾)v (2019年2月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» けんかじゃないので、すぐに元通りになりそうですね＾＾はやく来季の試合を書かねばならないのですが、まだそこまでたどり着かないという…。四大陸の結果もちらほら入ってますね！みんながんばー！ (2019年2月8日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 王子の感情は羽に現れるのですね。王女にはバレバレ。視察が終わったら、もう帰りの馬車で仲直りできそうな気がしますが、どうでしょうか？明日から四大陸選手権。女子たち頑張れ！あと、友野くんに期待です。刑事くんも自分に負けるな！昌磨は強気で優勝だ！ (2019年2月8日 1時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そうですね！行ったり来たりしてもらいます！前回は羽生さんがペットを飼ったらこんな感じかなあ〜って書きました＾＾けっこうドSに攻めそうじゃないですか？着々と主従関係ができてます！ (2019年2月4日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年1月5日 13時
