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【魔女との再会】3 ★ ページ9

「よく来たね〜!」

部屋に入ってすぐ、まだ歩いてそっちへ向かっている最中の自分たちに声がかかる。
けっこう距離があるのによく響く声だ。ざっと見たところ機嫌は…まぁまぁ良さそうかな。

「あ、お久しぶりでーす。」

「……。」

佳菜が手を振って元気に挨拶をするのとは対照的に、Aは少しおどおどしている。
初対面だから、これはごく普通の反応だろう。

近づくにつれて、魔女のきらびやかなエメラルドグリーンのドレスと宝石類が視界に入ってきて、その豪華な装いにため息が出そうになる。

でも今日は俺だって負けてねーぞという気持ちをオトナルに込めてきたから、ちょっと前向きだ。

「ん?」

だけど、ふと魔女の肩に何か乗っているような気がして、歩きながら目を凝らす。
あの表しがたい色味と形はもしや…。

「あ、ペットのトカゲだ。」

佳菜もそれに気がついたようで、指を差しつつ楽しそうに手を振る。

つかやめろ。トカゲの話題には絶対触れるな!と視線を送っておく。

そしてだんだん近づくにつれて分かってくること。
それはそのトカゲが…前よりでかくなっているということ。
そりゃ一年も経てば成長するわな…。

はぁ…、それにしてもかわいくない。どっちが頭かわかんない謎の形状もきもいし。

やっぱ無理だわ〜。
トカゲとは極力視線を合わせないようにしなきゃと思いつつ、ようやく魔女の側までたどり着いたので、手を腰にあてながら自分から彼女の名を呼ぶ。

「美姫さん、場所かわってくんない。」

そしてまず、彼女に上座から降りることを要求する。
魔女の屋敷とはいえ、この国の王子である自分は常に上座にいなければならないから。

「はいはい、わかってますよ。…よいしょ。」

それは承知してくれているようで、すみやかに上座から降りた美姫さんが、肩にトカゲを乗せたまま俺とすれ違う。

…無視だ。絶対今日一日、自分からはトカゲの存在に触れずに魔女の屋敷から出てやろうと、俺は神妙な面持ちのまま上座に座って足を組んだ。

そしてまず、持ってきたお土産をまっちーから渡してもらおうと思ったら、いきなり美姫さんがAに絡んだ。

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鹿(プロフ) - suzuranさん» 最近お話がぽんぽん進んでしまうので、ゆっくり更新したいのですが、ここで止めると怒られそうで、いつもついつい更新してしまいます^^;書きたいことがはっきりしている時はたくさん進むんですが、一区切りついてしまうと難しいですね。 (2019年1月2日 20時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» 誰もが羽生さんの幸せを願ってる^^それはまだ結婚とかではないのかもしれないけど、いつかは結婚して欲しいなあ〜と思いながら日々書いています。主人公との再会はもう少しあと…かなあ? (2019年1月2日 20時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - あけましておめでとうございます! たくさんの更新ありがとうございます(^^) ゆっくり気長に4A待ちましょう! 予想の斜め上を行くお方ですから、今年もたくさん驚かされるんだろうなぁ。 (2019年1月2日 8時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - あけおめです!魔王に乗っ取られなく一安心。王子と主人公ちゃん再会できてないんですもんね。早く安心できるといいなぁ。更新早くて嬉しいです。寝る前に読むのが楽しみです(^^)/今年も羽生さんにとって幸せになる年になることを願います! (2019年1月1日 22時) (レス) id: 9a360f115b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 昨年はたくさんのコメントありがとうございました!とても励みになりました。最近オリジン脳になってて、もうアニメキャラのようになっています^^;このお話が終わったら…どうしようかな〜〜 (2019年1月1日 15時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2018年12月6日 17時

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