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【捜索】8 ☆ ページ25

“Где находится ящерица?”


今のが願い事なのかな…。何にせよ言葉がさっぱりわからないのでみんなが固唾をのんで見守る中、不意にニジンスキーさんが森の一点を強く見つめた。

かっと見開いたその目は、まるで人間には見えないものが見えているようにも、焦点が定まっていないようにも見える。

怖い…。
あの目で睨まれたら、本気でどうにかなってしまうんじゃないだろうか…。


“あぁ…いるねぇ…茂みの中の地面のくぼみに落ちてる…そうだな…ここから約30メートルくらい入った森の中だ”


ふと、ニジンスキーさんの表情がゆるむ。
そして、紫蘭の花が目印だよ。と言って真っ直ぐ森を指を差した。

「本当に?!わかった、ありがとう!」

私は美姫さんがドレスの裾をつかんで走って森の中へ入っていくのを見届けつつ、ほっと安堵のため息をつく。この分だとすぐに見つかりそうだ。

「Aー、シロは大丈夫。土で汚れただけみたい。」

そして佳菜子さまが離れた場所からシロの様子を教えてくれる。
かなり勢いよく飛ばされたから、また怪我でもしているんじゃないかと心配していたのだ。

「よかった…。」

そしてそのままなんとなくニジンスキーさんを背に立っていると、不意に茂みの向こうから美姫さんとは別の人影が現れた。

「A!」

「ゆづさん?」

私の名前を呼びながら走ってくるのはゆづ王子だ。良く見ると腕にフェイさんをぶら下げている。

「わっ?!」

そして当然のごとく、私の後ろで宙に浮いている魔物を見て、びっくりした様な声を上げた。

「ゆづさん、彼はニジンスキーさんといって、探し物をしてくださる魔物なんです。」

私が紹介するのもおかしな話だけど、美姫さんが呼び出したことも付け加えてお伝えする。

「え!魔物?!」

それでも当然驚きを隠せないようで、慎重に一歩ずつ近づいて、じっくり観察するようにご覧になっている。
その間も、はぁ〜とか、へぇ〜などの感嘆の声が途切れない。

すると不意にフェイさんがゆづ王子の腕から離れて飛び立った。

怖かったのかな。また近くの木にぶら下がったけど、まるでニジンスキーさんに近寄りたくないようなタイミングだ。

「なりゆきで大事になってしまいました。」

申し訳ありません。と、ひとまずゆづ王子に謝罪する。
魔力で探そうと言い出したのは佳菜子さまだけど、私もその意見に乗っかった手前、とても他人事とは思えなかったのだ。

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鹿(プロフ) - suzuranさん» 最近お話がぽんぽん進んでしまうので、ゆっくり更新したいのですが、ここで止めると怒られそうで、いつもついつい更新してしまいます^^;書きたいことがはっきりしている時はたくさん進むんですが、一区切りついてしまうと難しいですね。 (2019年1月2日 20時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» 誰もが羽生さんの幸せを願ってる^^それはまだ結婚とかではないのかもしれないけど、いつかは結婚して欲しいなあ〜と思いながら日々書いています。主人公との再会はもう少しあと…かなあ? (2019年1月2日 20時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - あけましておめでとうございます! たくさんの更新ありがとうございます(^^) ゆっくり気長に4A待ちましょう! 予想の斜め上を行くお方ですから、今年もたくさん驚かされるんだろうなぁ。 (2019年1月2日 8時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - あけおめです!魔王に乗っ取られなく一安心。王子と主人公ちゃん再会できてないんですもんね。早く安心できるといいなぁ。更新早くて嬉しいです。寝る前に読むのが楽しみです(^^)/今年も羽生さんにとって幸せになる年になることを願います! (2019年1月1日 22時) (レス) id: 9a360f115b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 昨年はたくさんのコメントありがとうございました!とても励みになりました。最近オリジン脳になってて、もうアニメキャラのようになっています^^;このお話が終わったら…どうしようかな〜〜 (2019年1月1日 15時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2018年12月6日 17時

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