【東へ】3 ★ ページ3
「東の魔女か…。噂には聞くがかなり派手好きらしいな。」
「そーなんだよ。だから今流行りのお土産を見繕い中なの。」
きっとまっちーが人気のスイーツを用意してくれるだろう。
「ふん、まあいい。Aが行くのなら俺もついて行ってやろう。」
「Aが…ってのが気になるけど、とにかくこっそり付いてきて。」
何もないにこしたことはないけど、備えあれば憂いなし。下準備はかかせない。
「僕は何をするの？」
「フェイは空飛べるし、ちっこいから常に魔女の様子を監視しててよ。」
変な行動を起こされる前にテレパシーで状況報告をしてもらおう。
「そんな怖いの？魔女って。」
「普段は普通だけど、怒らすと手がつけられないの。」
だから長居したくないし、絶対にその日のうちに帰城したい。
「たかが魔女に大げさだな。」
「ちなみに飼ってるペットのトカゲについては、絶対に誉めなきゃだめだから。」
かわいくないなんて言ったら、それこそ何日正座させられるかわかんねーぞ。…俺みたいに。
「トカゲか…。苦手だな。」
不意にフェイがぶるっと身震いした。
バンパイアのくせに苦手なものがあるんだな、とちょっと笑ってしまった。
しばらくして自室に戻るとAがすごく慌てた様子で駆け寄ってきた。
「ゆづさん！ゆづさん！こっちへ来てください！！」
息つく暇もなく、ぐっと腕をとられて引っ張られた先は…寝室だ。
「どうしたの、そんな慌てて。」
「いいから見てください！」
さらにずんずんと寝室内を進むと、カーテンの開け放された窓辺へたどり着いた。
「あ、コウノトリ？」
彼らがどうかしたのかなと姿を確認すると、いつも通り、巣にちょこんと座って卵をあたためているように見えるが…。
「よく見てください、巣の中…ほら！」
「ん？…あ！」
巣の中からちらっと見えた白いもの。それは明らかに卵じゃなかった。
小さなくちばしと、まだ生え揃っていない羽毛がぎこちなくも鳥の姿を形取っている。
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鹿(プロフ) - suzuranさん» 最近お話がぽんぽん進んでしまうので、ゆっくり更新したいのですが、ここで止めると怒られそうで、いつもついつい更新してしまいます＾＾；書きたいことがはっきりしている時はたくさん進むんですが、一区切りついてしまうと難しいですね。 (2019年1月2日 20時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» 誰もが羽生さんの幸せを願ってる＾＾それはまだ結婚とかではないのかもしれないけど、いつかは結婚して欲しいなあ〜と思いながら日々書いています。主人公との再会はもう少しあと…かなあ？ (2019年1月2日 20時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - あけましておめでとうございます！ たくさんの更新ありがとうございます(^^) ゆっくり気長に4A待ちましょう！ 予想の斜め上を行くお方ですから、今年もたくさん驚かされるんだろうなぁ。 (2019年1月2日 8時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - あけおめです！魔王に乗っ取られなく一安心。王子と主人公ちゃん再会できてないんですもんね。早く安心できるといいなぁ。更新早くて嬉しいです。寝る前に読むのが楽しみです(^^)/今年も羽生さんにとって幸せになる年になることを願います！ (2019年1月1日 22時) (レス) id: 9a360f115b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 昨年はたくさんのコメントありがとうございました！とても励みになりました。最近オリジン脳になってて、もうアニメキャラのようになっています＾＾；このお話が終わったら…どうしようかな〜〜 (2019年1月1日 15時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2018年12月6日 17時
