【東へ】2 ★ ページ2
「何？北の大地へ帰りたいの。」
「まぁな。それに他の仲間のことも気になるし…。一時帰宅しようかと思ってる。」
なるほど。真面目な刑事らしい理由だな。
「一時帰宅ってことはまた帰ってくるんだよね。」
フェイが心配そうに尋ねると、刑事が、そのつもりだ。と答えた。
まるで温室を安住の地にしたような言い方に、複雑な気持ちになる。
「なんだかんだここが気に入ってんじゃん。」
俺がそう冗談ぽく言うと…。
「主であるAを一人にしたくないだけだ。」
…は？
「いや、お前とAは他人だし！」
何を言い出すのかと思ったらまだそんなことを。
百歩譲って刑事の妻は俺なのに、今さらAと関係を築こうなんて絶対に許さねぇ！
「儀式的な契りは交わしていないが、簡易的な契りは交わしている。」
「二度と帰ってくんな。」
そばにあったゴミを投げつける。…が、軽すぎて刑事まで届かずに地面に落ちた。
「まぁまぁ、ゆづも刑事くんもやめなよ。夫婦喧嘩は犬も喰わないっていうでしょ。」
とりあえずAちゃんのことは置いといて。とフェイにたしなめられる。
「あ、そんなにAが大事ならさ。今度東の魔女の所へ行くのに、お前も付いてきてよ。」
「東の魔女…？」
刑事が怪訝な表情を見せる。
そうだ、その話もしなきゃなって思ってたんだ。
「久しぶりにパーティーやるらしいんだけど、俺あんまり魔女受けよくねーんだよ。」
特に嫌いとかじゃないんだけど、つい余計なことを言って怒らせてしまうのだ。
喧嘩で魔女に勝てるほど世の中は甘くないから、ひたすら謝るしかない。
「それとAと何の関係が。」
「Aも一緒に行くの。」
「佳菜子ではなく？」
「佳菜も行くことになってる。あとフェイ。」
「僕もなの？！」
「うん。正式な招待客としてじゃなくて、秘密裏に同行してよ。」
この二人はあえてメンバーに加えなくても、コウモリと狐の格好で付いて来たら後は自然に紛れて行動できる。
万が一何かあった時、絶対役に立つはずだ。
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鹿(プロフ) - suzuranさん» 最近お話がぽんぽん進んでしまうので、ゆっくり更新したいのですが、ここで止めると怒られそうで、いつもついつい更新してしまいます＾＾；書きたいことがはっきりしている時はたくさん進むんですが、一区切りついてしまうと難しいですね。 (2019年1月2日 20時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» 誰もが羽生さんの幸せを願ってる＾＾それはまだ結婚とかではないのかもしれないけど、いつかは結婚して欲しいなあ〜と思いながら日々書いています。主人公との再会はもう少しあと…かなあ？ (2019年1月2日 20時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - あけましておめでとうございます！ たくさんの更新ありがとうございます(^^) ゆっくり気長に4A待ちましょう！ 予想の斜め上を行くお方ですから、今年もたくさん驚かされるんだろうなぁ。 (2019年1月2日 8時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - あけおめです！魔王に乗っ取られなく一安心。王子と主人公ちゃん再会できてないんですもんね。早く安心できるといいなぁ。更新早くて嬉しいです。寝る前に読むのが楽しみです(^^)/今年も羽生さんにとって幸せになる年になることを願います！ (2019年1月1日 22時) (レス) id: 9a360f115b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 昨年はたくさんのコメントありがとうございました！とても励みになりました。最近オリジン脳になってて、もうアニメキャラのようになっています＾＾；このお話が終わったら…どうしようかな〜〜 (2019年1月1日 15時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2018年12月6日 17時
