【言えよ】9 ☆ ページ44
「ゆづさん…？」
「Aにはもっと分からせてあげなきゃね。俺がどんだけ一途なのかを。」
……？
どういう意味合いの発言なのかわからずにゆづ王子を見つめていると、ぬっと両手が私に向かってきて、パジャマのボタンにかかった。
「ほわ…。」
そして器用かつ丁寧に外され、胸元があらわになってゆく。
「今日はお仕置きだな。もしくは調教。」
えぇ？！
「あ、あの…。」
「Aだって俺に愛されたいでしょ。」
さもそうだと言わんばかりに、手の動きを止めないゆづ王子によって、胸元は半分はだけてしまった。
「今日は俺の言うこと全部聞いて。わかった？」
「……。」
えっと、それは何に対してだろう…と考えていたら、ぐっと腕を引かれてそのままベッドに座らされる。
「キスしてよ、Aから。」
「え…。」
そしておもむろにすごいことを言われて、思い切りたじろぐ。
しかも言い出しっぺの本人は、ただにこやかに微笑んでいるだけだ。
「出来るでしょ。」
……。
これは拒否権なしだ。
でもキスくらいならと、ここは私も観念して徐々に顔を近づける。
そして戸惑いながらも、ただ触れるだけのキスをした。
「こ、これでいいですか…。」
それでも充分恥ずかしいのに、返ってきた言葉はというと…。
「んー？…全っ然だめ。」
え！
少し怒ったような表情に加えておもむろに前髪をかきあげると、まだ少し濡れている髪がそのままの形でキープされる。
俗に言うおでこ全開状態だ。
うう…。これは違う意味で心臓に悪い。
「なぜですか…。」
「そんな子供みたいなキスされてもなー。」
じろりと睨まれて心の中がざわっとなる。
というか、そんな表情で見つめられたら、まるで蛇に睨まれたカエル状態だ。
「で、でもキスはキスですっ。」
これ以上目を合わせると正しい判断が出来なくなる気がして身体ごとぎゅっと縮めると、あろうことか、もう一回。とやり直しの催促がきた。
ひえぇ…。
「A、いっつも俺がしてるみたいなのしてみな？ほら、口開けて。」
親指で下唇をすっとなでられると同時に少し上を向かされる。
私はそれに誘われるようにちょっとだけ口を開いた。
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鹿(プロフ) - あおさん» 表記の問題ですね。おそらく日本語にしたらどっちでもよさそうですが、そこはあまりこだわってませんでした笑 (2019年1月8日 17時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - あおさん» うちはだいたいアップライトだから１時間くらいで書いてしまいましたがグランドはその分時間がかかるんですかねー。＾＾きっとそうなんでしょうね〜。こだわりはあったほうがいいですね！ (2019年1月8日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
あお - て、33ページとかの、チゴイネルワイゼンじゃなくて、ツィゴイネルワイゼンでは？？ (2019年1月8日 9時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 家にあるグランドピアノ四時間もかけて調律していただいているのですが(笑)こだわりが強すぎ？(笑)（5ページ目をみての感想(笑)） (2019年1月8日 8時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» ラブラブ期間中です＾＾なんかファンタジーっていくらでも話が続きます。ちょっとありえないこと書けるし。楽しいな〜って思います。明日はもうスケートが楽しみすぎて、音楽祭どころではない！！ (2018年11月2日 13時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2018年9月24日 10時
