【コラボ】5 ★ ページ5
火曜日。
スリル満点だったアイスクリームデートとジプシーダンス問題から一夜明けて、俺は早朝からリンクの間に来ていた。
あちこちで明日のスケート教室の準備をしている中、どうしても金曜日のふれあいの儀までにしなきゃいけないことがあったからだ。
「王子さま、こちらでよろしいですか。」
「うん、そーっとね！」
すでにスケート靴に履き替えて、氷の上からあれこれ指示を出す。
そして数人がかりで運び込まれているのは…。
「よーし、じゃあここへゆっくり下ろすぞ。」
せーの…。の掛け声で、急ピッチで作ってもらったステージに真っ黒なグランドピアノが設置されると、周りから自然と拍手が起こった。
「ありがとー。」
「この後すぐに調律に入りますので、そうですね…一時間後には使用できます。」
管轄外にもかかわらず、スケート教室の担当者の一人が、時計を確認しながら申し送りをしてくれる。
「わかった。明日のスケート教室の時は邪魔にならないように移動させるから。」
もう一度お礼を言うと、まだ他の仕事があるようで、ピアノを運んでくれた面々が順に頭を下げてこの場から退出していく。
そしたら一人の調律師が交代でリンクに入ってきて、すみやかに作業に取りかかってくれた。
よし。今のところ準備は順調に進んでるから、これであとピアニストが来てくれれば…。
「わぁー寒い〜！」
不意にリンクの入り口の方で女性の声がしたので反射的に振り返る。
するとそこには若干薄着の二人連れがいた。
あ、来てくれた！
俺は出迎えるために素早くリンクから出て、さっとブレードカバーをつける。
そしてごとごとと足音を鳴らしながらピアニストの前に立って、まず自分から挨拶をする。
「こんにちは。今日はよろしくね。」
「わぁ本物だぁ〜。」
まず驚かれてから、こんにちは。と挨拶されるのは、今回演奏をお願いしたピアニストのカオリ・サカモトさん。
マーケットでの演奏会のあと、護衛を通して今日ここへ来てもらうよう頼んでいたのだ。
「申し遅れました。わたくし、カオリ・サカモトのマネージャーをしております、マイ・ミハラです。」
「あ、マネージャーさん。」
さっきからずっと隣にいて、誰かなと思っていた女性にタイミング良く名刺を渡される。
なるほど…マネージャーさんか。さすがにピアニスト一人では来ないわな、納得。
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鹿(プロフ) - あおさん» 表記の問題ですね。おそらく日本語にしたらどっちでもよさそうですが、そこはあまりこだわってませんでした笑 (2019年1月8日 17時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - あおさん» うちはだいたいアップライトだから１時間くらいで書いてしまいましたがグランドはその分時間がかかるんですかねー。＾＾きっとそうなんでしょうね〜。こだわりはあったほうがいいですね！ (2019年1月8日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
あお - て、33ページとかの、チゴイネルワイゼンじゃなくて、ツィゴイネルワイゼンでは？？ (2019年1月8日 9時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 家にあるグランドピアノ四時間もかけて調律していただいているのですが(笑)こだわりが強すぎ？(笑)（5ページ目をみての感想(笑)） (2019年1月8日 8時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» ラブラブ期間中です＾＾なんかファンタジーっていくらでも話が続きます。ちょっとありえないこと書けるし。楽しいな〜って思います。明日はもうスケートが楽しみすぎて、音楽祭どころではない！！ (2018年11月2日 13時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2018年9月24日 10時
