【イチゴ】7 ★ ページ33
★ゆづサイド
過去プロであるロシアより愛をこめて、からのチゴイネルワイゼン。
その後さらにバラード第一番のステップまで披露して、第一回スケート教室は幕を閉じた。
自分自身かなり疲れたけど、客席で見ていた保護者のみなさん、それに当の子供たちが喜んでくれたので、スケート教室は概ね成功かな。
これでスケート選手になりたいって思ってくれたらいいんだけど…。
だけどこの教室を楽しいだけで終わらせちゃいけないので、その後反省会と称してお城の一室で佳菜を含めた関係者数人と共に会議をした後、その流れのまま佳菜を俺とAの部屋に誘った。
「今日は楽しかったなぁ〜…。」
部屋へ入って、ソファーに腰を下ろすなり頬杖をつく佳菜の顔が、ちょっとゆがんで猫みたいになる。
「夢だったもんな、スケート教室の先生。」
その向かいに座った俺の目の前に、Aが温かいハーブティーを三つ並べてくれる。
「ありがとうA。」
「いえ。私も今日は楽しませていただきました。」
本当にお疲れさまでした。と俺の隣にちょこんと座る。
「でも泣いちゃう子供がいるとはな〜。」
「しょうがないよ。スケートの恐怖感って最初の壁だもん。そこでダメな子けっこういるよ。」
「俺は全くなかったけどな。」
佳菜と話をする中で、自分は練習初日から氷の上で走って転けてたなと、始めたばかりの頃を思い出す。
「そんなのゆづだけだから。」
佳菜がきっぱりと言いながらハーブティーを一口飲んだら、すぐに、美味しい！と目を見開いた。
「今日はいくつかのハーブをブレンドしてみたんです。」
「へぇー、Aは色々出来るんだね。」
そう感心しながらもう一口飲んだ所で、俺はしれっと例の話題を持ち出した。
「お前だってやってんじゃん。ジプシーダンス。」
「ぶっ！」
佳菜からなかなか良いトスがきたし、早いタイミングだけど俺からこの件に触れたら、佳菜がハーブティーを吹き出した。
スケート教室の話もしたかったけど、うやむやのままにしておくのが嫌いな性格の自分としては、こっちの話もしたかったのだ。
「ゆづさん…。」
「いやぁ〜、ほんっと悩んだわ〜。」
戸惑う二人の妻はさておき、俺は太ももに手を置きながら冷ややかかつ、にやっと佳菜を見ると、向こうが若干たじろぐ。
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鹿(プロフ) - あおさん» 表記の問題ですね。おそらく日本語にしたらどっちでもよさそうですが、そこはあまりこだわってませんでした笑 (2019年1月8日 17時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - あおさん» うちはだいたいアップライトだから１時間くらいで書いてしまいましたがグランドはその分時間がかかるんですかねー。＾＾きっとそうなんでしょうね〜。こだわりはあったほうがいいですね！ (2019年1月8日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
あお - て、33ページとかの、チゴイネルワイゼンじゃなくて、ツィゴイネルワイゼンでは？？ (2019年1月8日 9時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 家にあるグランドピアノ四時間もかけて調律していただいているのですが(笑)こだわりが強すぎ？(笑)（5ページ目をみての感想(笑)） (2019年1月8日 8時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» ラブラブ期間中です＾＾なんかファンタジーっていくらでも話が続きます。ちょっとありえないこと書けるし。楽しいな〜って思います。明日はもうスケートが楽しみすぎて、音楽祭どころではない！！ (2018年11月2日 13時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2018年9月24日 10時
