【スケート教室】3 ☆ ページ22
☆主人公サイド
良かった。
ゆづ王子がちゃんと戻ってきてくれた。
昨日はずっとカオリさんのことでもやもやしてしまったけど、今こうして手を繋ぎながら普段と変わりない王子さまとリンクへ来ることができて、素直にうれしく思う。
今日はいつもと違ってお城の関係者がたくさんいて、私たちに気づいた護衛が、さっと扉を開けてくれる。
「もう始まってるかな。」
ゆづ王子が小声で呟きながらそーっと中へ入ると、佳菜子さまの優しくて元気な声が聞こえてきた。
「手をまっすぐ前に出してー。」
まだ席には着かず、二人で遠巻きに様子をうかがうと、周りを１５人くらいの子供たちに囲まれながら、氷上で滑る正室さまの姿が目に飛び込んでくる。
「お、やってるね〜。」
ゆづ王子が嬉しそうに目を細めていると、佳菜子さまが練習用のコスチュームに身を包んだとても美しいお姿で自らお手本を見せていた。
そういえば王子さまは佳菜子さまと仲直りしたのかな。
あれから例の件に関しては何もお話していないけど、今こうしてここに来ているということは、もう吹っ切れたのかもしれない。
それにジプシーダンスもいいけど、やっぱりスケートも捨てがたい。
どっちもいいなと思っていると、ふと隅っこの方でぐずっている一人の子供が目についた。
「あ、フェンスから離れない子がいます。」
私は思わずゆづ王子の腕を引いてリンクを指差す。
「ほんとだ、かわええ〜。」
ゆづ王子が顔をくしゃっとして身もだえる中、とりあえずリンクから一番離れた席に座る。
「もっと近くに行きますか？」
「いや、佳菜がうるさいからこっから見てよ。」
相変わらずお答えだなと思いつつ、でもわくわくした様子で前の座席の背もたれに両手を添えているゆづ王子と並んで、まずは様子見といったところか。
「こらこら、いつまでも壁とお友達じゃだめだよ？」
リンクでは、さっきからずっとフェンスから離れない女の子に、佳菜子さまが優しく手を差し伸べている。
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鹿(プロフ) - あおさん» 表記の問題ですね。おそらく日本語にしたらどっちでもよさそうですが、そこはあまりこだわってませんでした笑 (2019年1月8日 17時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - あおさん» うちはだいたいアップライトだから１時間くらいで書いてしまいましたがグランドはその分時間がかかるんですかねー。＾＾きっとそうなんでしょうね〜。こだわりはあったほうがいいですね！ (2019年1月8日 17時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
あお - て、33ページとかの、チゴイネルワイゼンじゃなくて、ツィゴイネルワイゼンでは？？ (2019年1月8日 9時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 家にあるグランドピアノ四時間もかけて調律していただいているのですが(笑)こだわりが強すぎ？(笑)（5ページ目をみての感想(笑)） (2019年1月8日 8時) (レス) id: 9b31bd131c (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» ラブラブ期間中です＾＾なんかファンタジーっていくらでも話が続きます。ちょっとありえないこと書けるし。楽しいな〜って思います。明日はもうスケートが楽しみすぎて、音楽祭どころではない！！ (2018年11月2日 13時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2018年9月24日 10時
