【置物】5 ★ ページ28
「さようです。コウノトリはここの村人と共存しております。」
すると案内役の方がすかさず教えてくれた。
「へぇ〜…。普通に飛んでるんだ…。」
「ここにしかいないのが不思議…。」
飛んでるだけなのにさっとんと二人で感心してしまう。
「自然の中で食べ物を探すとなると、この辺の土地は非常に適しています。」
そっか、開発されていないありのままの自然がたくさんあるから、コウノトリが安心して生きられるんだ。
だからこのままの環境を保護しなきゃなんないんだな。
「なるほど。」
納得しながら、一路、石造りのかわいい建物へ向かう。
そこで休憩して午後から本格的な視察になるみたいだ。
「ふぁ〜…。」
「昌磨くん、まだお昼ですよ。」
「朝早かったから眠くて…。」
不意に昌磨があくびをした。
手袋をした手で目をこすって、歩きながらさっとんの肩におでこをあてて身体をあずけている。
「歩きながら寝ないでよ。」
端から見たら一見リラックスしているようにも見えるけど、昌磨のあくびはかなり危険なのを俺は知っている。
油断してるとこの場で寝るレベルなのでちょっと注意しておく。
「仲のよろしいことで。」
すると後ろからまっちーがぼそっと呟いた。
この言葉にはっとした俺は、今回の視察にもう一つの狙いがあったことを思い出す。
そうだ、昌磨とさっとんの仲を深める作戦だったんだ。
「知子ちゃん、手引っ張ってよ。」
「しゃーないなぁ。」
しかし、ずるずると引かれていく昌磨の後ろ姿を目で追いながら、複雑な気持ちになる。
つかこれ…その必要もないくらいにイチャイチャじゃね？
しかもまっちーが言うくらいだから普通に恋人同士に見えなくもない。
もうすでに昌磨とさっとん的に、これは視察ではなく、ただのデートになっているのでは？
「お昼ご飯肉かなー。」
「だといいですね。」
しかもこの会話、旅行に来たカップルか！いや、誘ったのは俺だけど…。
そういえばAとは城下以外に出掛けたことなんてないし、ましてや旅行なんて行ったこともないな…。
本人達は無意識だとしても、なんだか俺だけぼっちじゃねーか。
「Aを連れてきてもよかったんじゃね？これ…。」
誰にも聞こえないように愚痴を言う。
なんだか一気に色んな事に気付いてしまったと思いつつ…。
せめてお昼ご飯は大量の野菜出てこい！とつまんないことを妄想してしまった。
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鹿(プロフ) - 心菜さん» 羽生さん大変＾＾；でも、若いから大丈夫っぽい！金沢の楽はいろいろ変なことがあったけど、本人でもないのに、なんでそんなに想像するのかな〜という感じ。ま、こんなん書いてる時点で私が一番アウトですけども！ (2018年6月5日 17時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - 神戸、静岡はアーティストが代わるので別プロですね。7/1がFaOIオーラスで翌日授賞式。忙しい〜(><)クワド跳んでくれるのは嬉しいけど、ステイヘルシーで！ (2018年6月3日 15時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» ショーに授賞式に忙しいですね。練習大乗かなー。リハビリになっていいかも？このお話も長く続きすぎて、飽きられてるかなーとおもう今日この頃。次のお話も決まってないし、もう少しお付き合いください〜＾＾； (2018年6月3日 7時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 碧海さん» 羽生さんの幸せだけをただ願っています＾＾お話に触れてくれてありがとうございます〜。次移行なので、もう少しお待ちください〜〜 (2018年6月3日 7時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» そんな近くで羽生さんを！すごい…。神戸公演では、また違うプログラムなのかなーと勝手に思っているのですが、昨日はついに4回転でましたね！＾＾ (2018年6月3日 7時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2018年4月5日 18時
