【応援】1 ★ ページ44
★ゆづサイド
一希のジュニアの試合も再来週に近づいてきたので、今日もリンクの間で最終調整を兼ねた練習をする。
時間があまりない中でも、こうやって手応えを感じる所までこれて、俺はそれなりの充実感で満たされていた。
「一希、今日はもう置こう。」
俺がいつもより少し早めに練習を終えたので、一希が不思議そうに近寄ってくる。
「え、まだ２０分ありますよ？」
「前回の練習の時、そろそろ衣装もってこいっつったじゃん。今日見れる？」
腰に手をあててリンクの上を軽く滑りながら尋ねると一希が、あぁ！と軽く手をたたいた。
「ありますあります！ちょっと持ってくるので待っててください！」
そう言って急いでリンクから出て、リンクサイドのベンチに置いてある鞄の中をごそごそしだしたので、俺も一礼して氷から出る。
「せっかくだから着てこいよ。」
上着を着て近くに腰掛けながら一希を更衣室へ促すと、衣装らしきものを手にした本人が一瞬動きを止めた。
「そうですか？」
「着た方がどんな雰囲気か掴みやすいじゃん。」
今のうちに行ってこいと言うと、はーい。と一希が通路を抜けていく。
その間、俺はスケート靴をぬぎながらある人を迎える準備をするのだが…。
それは衣装について、俺よりずっとしっかりした意見を述べてくれそうな人。
勢いに任せてすぽっと靴から足を抜いたら、ふと扉が開いた気がしたので振り返ると…。
「ゆづ王子、お待たせしましたか。」
「ううん。ジャストタイミング。」
俺のあげた上着を着て、少し小走りに客席の方へ降りてくるA。
今朝、練習の終わる時間を伝えておいたので、それまでに来てとお願いしていたのだ。
「一希くんはどちらに？」
姿が見たい見えないのを不思議に思ったのか、Aがきょろきょろしている。
「今衣装に着替えてるの。もうすぐ来るからAもこっち来なよ。」
立ったままなのもなんなので、とりあえず隣に座ってもらう。
「どんな衣装なのでしょうね。」
「さぁ、落ち着いた感じって言ってたけど、そもそもどんなのが似合うかな。」
「ゆづコーチを従えて試合に出るんですもんね。きらびやかな装飾を期待してしまいます。」
二人で一希の衣装を予想する中で、嫌でもわくわく感が高まる。
「青とか赤かな。金色だったらどうする？」
ちょっと冗談ぽく言ってみると…。
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鹿(プロフ) - マナさん» 他の小説を読んでいたら、書けそうな気がして書き始めました！初期の作品は恥ずかしいです＾＾；自分でも読み返しますが、やっぱり疲れますよね〜長くて (2018年3月23日 16時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ありがとうございます！やっぱり、並ぶんですね〜何時間ぐらいかなぁでも見に行きたい！そういえば『すべてはここから』を読み始めました！彼氏が結弦くんじゃなかったら出版社に持ち込んでるかも(笑)書きはじめたのが2年前と知り、びっくりしました！ (2018年3月22日 18時) (レス) id: 595eca3f4d (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - マナさん» CWWは今度のお披露目ショー、コンティニューウィズウィングスの略ですね＾＾長いから。メダルも衣装も見てみたいですし、でも長蛇の列を覚悟しなければだし、悩みます〜！私、小説なんて2年前まで書いたことなかったっす。 (2018年3月22日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 羽生結弦展楽しみ^^私は東京のに行きます…こういうの、行ったことないんですよ〜混むかなぁ、、、マナ的にはぷーさんのティッシュカバーを展示してほしい(笑)あと、CWWって何？ (2018年3月21日 13時) (レス) id: 595eca3f4d (このIDを非表示/違反報告)
マナ - あああああー楽しみにして読んでいた嘘と真実も残るは「夏の風物詩」だけ…悲しくなってくる(泣)鹿さんの文才が素晴らしすぎる！！そして一花と翔がかわいすぎる！氷の国も楽しみにしてますぜ！ (2018年3月19日 23時) (レス) id: 595eca3f4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2018年2月13日 14時
