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【二つの名前】2 ☆ ページ37

「刑事、妻にするとかなんとか言ってっけど、まさかAをまた北の塔へ連れていくとか言うんじゃないだろうな。」

そんな二人の間に再び緊張が走る。

「連れて行きたいのは山々だが、人間にあの気候は厳しすぎる。精神的に繋がるために、婚儀の仕上げを行おうとやって来たんだ。」

「わ、私は貴方と結婚する気など…微塵もございませんっ。」

婚儀なんて…。もう既に人妻なのに、どうしろと言うのか。

「大丈夫。時々俺が城に来て、狐族の子を授かれるよう尽力を…。」

「そんなん絶対にさせねーし!」

本気で怒ってくださっているのか、ゆづ王子が刑事さんの胸ぐらを掴んだ。

「ゆづ、やめなよ!」

佳菜子さまの声が響いて、ゆづ王子が咄嗟に刑事さんを解放するけど、目付きは阿修羅のままだ。

「ゆづ王子…。」

どうしよう、どうすればいいの…。
私がシロをお世話してきたことが、こんなことになるなんて…。

「刑事…さっき婚儀の仕上げっつってたけど、具体的に何すんの。」

刑事さんを睨み付けたまま、ゆづ王子の声が耳につく。

「別に。この葉っぱをAの頭に乗せるだけだ。」

「葉っぱ…。」

刑事さんがポケットから取り出した一枚の葉っぱ。
見た感じごく普通の枯れ葉のように見えるけど…。

「この葉っぱには俺の念が込められているから、頭から体内に吸収され、背中に勾玉のような紋章が現れるはずだ。それは二人を繋ぐ絆になる。」

「へぇ…。」

ゆづ王子が冷めた視線を向ける中で、私はだんだん怖くなってきてゆづ王子の背中にしがみついた。

「さぁA。これを…。」

刑事さんが葉っぱを差し出しながら少しずつ私に近づいてくる。
しかしその途中で、なんとゆづ王子が葉っぱを素早く奪ってしまった。

「ざけんな!」

「あ!」

「こんなもん、こうしてやる。」

そしてぽいっと葉っぱを高く放り投げる。

「返せ!」

「嫌だし!」

だけど所詮は葉っぱ。遠くへ飛んで行くはずもなく、それはひらひらと舞い戻ってきて…。

「あ!」

なんとゆづ王子の頭に…はらりと乗っかった!

刑事さんが慌てて取ろうとしたけど、それは瞬く間にスーッとゆづ王子に吸い込まれてゆき…。

「うわぁ!」

熱い!とゆづ王子が首の後ろの少し下辺りを押さえてうずくまる。

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鹿(プロフ) - suzuranさん» 会見を見たのですが、動いてしゃべってるのがいいな、やっぱり!どんな作戦をたてているのか謎ですが、あと3日。わくわくさせてくれるかなー(*^_^*) (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 手長いんですね。一度着替えて、また着替えて空港を出たのでしょうか(笑)サイズくらいジャージの図ったやつがあるだろうにと思いましたが。どうせ二度と着ないやつ(*・∀・*)ノ (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 初日、氷の上で滑っている姿が幸せそうでした(*^_^*)速報で中継とか扱いがすごい!これからニュースは羽生さん一色ですね。だってスターだもの。いつか国民栄誉賞を! (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 更新嬉しいです! プーがダメというのは知っていたけれど、ショートケーキには驚きです。予想の斜め上をいくゆづw。明日の会見で誰か記者の人が触れてくれたらと期待してますw (2018年2月12日 20時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - やんごとなき感満載のお姿でしたね(*´艸`) でも、あの袖丈とズボン丈はお直し必須でお願いしたい!せっかく肩幅はジャストなのに〜。今晩の公式練習出るんでしょうか?黒い子羽生さんを見ないとやはり落ち着きません。 (2018年2月12日 19時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2018年1月17日 14時

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