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【二つの名前】1 ☆ ページ36

☆主人公サイド

温室の前で、信じられないやり取りが始まってしまった。

なんと…なんとシロが実は元人間で、私を妻として迎えにきたなんて…。
それに抱擁やら口付けやら、全く心当たりのないことを言われて、頭の中がパニックになっている。

「A、一応聞くけど、刑事とその…キスとかしたの…。」

私を抱きしめてくれているゆづ王子の不安げな声が聞こえて、思わず上を見上げる。

「め、滅相もないことです!」

そんなこと、生まれてこのかたゆづ王子としかしたことなどない。

「した。」

「嘘です!」

私は刑事さんの言葉を真っ向から否定する。
これはきっと何かの間違いだ。

「薪を持って帰ってきた時、頭を撫でてくれた…。」

え、頭を…?その具体的な内容に、自分の記憶の糸を手繰り寄せる。
あの時。薪を持って来てくれて良い子だねって撫でたのは覚えてる…。

そしてその後…どうしたっけ。
唸らないのをいいことに、シロに…キスを…。

「ほわぁ!!」

「あれは紛れもなく求愛のキス。」

「ち、ちち違います!あれは…口じゃなかったです。」

確か頭だったはず!

「そんなん無効だな。」

ゆづ王子が私を抱きしめたまま擁護してくださるのだけど、シロ…いや、刑事さんだって引く様子はない。

「…別れの朝、熱い抱擁を交わした。」

「かわいいシロを抱きしめただけです!」

そう、あれは狐としてのスキンシップ。

「手を重ねて夫婦の契りを…。」

「そんな儀式的なこともしてないです!」

ゆづ王子と氷の神殿で執り行った婚儀では手を重ねたけど、シロとなんて…。

「いいや、間違いなくAの左手に俺の右手を乗せた。」

「手を重ねる…。」

こう?とゆづ王子が刑事さんの言ったようにご自分の手を重ねて見せるので、私はじーっとそれを眺めつつしばし考える。
そして一瞬のひらめきの後、あっ!と叫ぶと同時に情けなくて顔を覆ってしまった。

「お、お手だぁ〜…。」

「お手?!」

おいでって手を伸ばしたらお手してきたんだ…。でもまさかあれが夫婦の契りだったなんて…。
どうしよう…返す言葉もなくてゆづ王子に顔向けできない。

「……。」

これ以上何も言えないでいると、不意にゆづ王子が刑事さんに向かって低い声で尋ねる。

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鹿(プロフ) - suzuranさん» 会見を見たのですが、動いてしゃべってるのがいいな、やっぱり!どんな作戦をたてているのか謎ですが、あと3日。わくわくさせてくれるかなー(*^_^*) (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 手長いんですね。一度着替えて、また着替えて空港を出たのでしょうか(笑)サイズくらいジャージの図ったやつがあるだろうにと思いましたが。どうせ二度と着ないやつ(*・∀・*)ノ (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 初日、氷の上で滑っている姿が幸せそうでした(*^_^*)速報で中継とか扱いがすごい!これからニュースは羽生さん一色ですね。だってスターだもの。いつか国民栄誉賞を! (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 更新嬉しいです! プーがダメというのは知っていたけれど、ショートケーキには驚きです。予想の斜め上をいくゆづw。明日の会見で誰か記者の人が触れてくれたらと期待してますw (2018年2月12日 20時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - やんごとなき感満載のお姿でしたね(*´艸`) でも、あの袖丈とズボン丈はお直し必須でお願いしたい!せっかく肩幅はジャストなのに〜。今晩の公式練習出るんでしょうか?黒い子羽生さんを見ないとやはり落ち着きません。 (2018年2月12日 19時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2018年1月17日 14時

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