検索窓
今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:140,982 hit

【休日】7 ★ ページ25

「どういう意味だよ。」

「わがままゆづと同じ部屋で大丈夫かなって。」

「わがままじゃねーし!」

普段誰からも言われないことを言われて、つい大きな声が出る。
基本的に女の子には優しくしてるつもりだし。

「昔からけっこう面倒くさいタイプだよ?」

「やめろ。Aが本気にする。」

今度はしみじみ言われて、真面目な顔でにらみを利かせる。
くそー。これだから幼なじみはやりにくいんだ。
いつまでも子供の頃の感覚で俺を見るのはいい加減やめて欲しい。

「ゆづ王子は一緒にいて、とても楽しいですし、優しい方ですよ?それより佳菜子さま。温かい紅茶でもいかがですか。」

えらい、よく言った。さすがA。
でもお茶なんて子女にさせればいいのに。と思いつつも、A自らキッチンに立つその後ろ姿を目で追う。

「あ、待って!佳菜いいもの持ってきたから、これ開けようよ。」

すると佳菜がプレゼントをキッチンのテーブルに移動させた。

「どうせ壺だろ?」

ちゃんとどこか適当な場所に飾るし。

「違うよ。ゆづ、開けて。」

何故かAじゃなくて俺が呼ばれる。

「そんなんそっちで開けてくれたらいいじゃん。」

「ゆづが使うものだからゆづに開けてもらおうと思って。」

棚からガラスの器を取り出しながら佳菜が言う。
俺が使うって、一体何に使うんだと思いながらも言われた通り包みを解いてゆく。

「ゆづ王子、何でしょうね。」

「絶対壺だって。」

完全に周りの紙を剥がして、箱の蓋を開ける側でAがわくわくしながら見ている。こんな時、まだまだ子供だなって思う瞬間だ。

「何か出てきました。」

「ん?ハンドルみたいなのが付いてる。」

二人で箱をのぞきつつも、核心的なことが分からないのでそっと中身を持つ。少し重量感があるものの、持てない重さではない。

そして完全に姿を表したそれを見たAが…。

「あ!佳菜子さまのお部屋で見たことがある。これはえーっと…。」

指差しながら必死に名前を思い出そうとしているが、俺にはすぐわかった。

【休日】8 ★→←【休日】6 ★



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
150人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

鹿(プロフ) - suzuranさん» 会見を見たのですが、動いてしゃべってるのがいいな、やっぱり!どんな作戦をたてているのか謎ですが、あと3日。わくわくさせてくれるかなー(*^_^*) (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 手長いんですね。一度着替えて、また着替えて空港を出たのでしょうか(笑)サイズくらいジャージの図ったやつがあるだろうにと思いましたが。どうせ二度と着ないやつ(*・∀・*)ノ (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 初日、氷の上で滑っている姿が幸せそうでした(*^_^*)速報で中継とか扱いがすごい!これからニュースは羽生さん一色ですね。だってスターだもの。いつか国民栄誉賞を! (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 更新嬉しいです! プーがダメというのは知っていたけれど、ショートケーキには驚きです。予想の斜め上をいくゆづw。明日の会見で誰か記者の人が触れてくれたらと期待してますw (2018年2月12日 20時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - やんごとなき感満載のお姿でしたね(*´艸`) でも、あの袖丈とズボン丈はお直し必須でお願いしたい!せっかく肩幅はジャストなのに〜。今晩の公式練習出るんでしょうか?黒い子羽生さんを見ないとやはり落ち着きません。 (2018年2月12日 19時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鹿 | 作成日時:2018年1月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。