【bitter】4 ☆ ページ15
「毎日一緒…。」
ど、どどどどうしよう!やっぱり側室の分際でって言われないかな…。
「Aー、来て!」
入り口で立ち尽くしていると、すでにベッドの上に身体を乗せているゆづ王子に手招きされる。
辺りを見渡しながらゆっくり側まで行く私に、ここに座って。と表面をポンとされたので、その通りにすると…。
「きゃ!」
そのまま仰向けに転がされた。
「あはは!ごめんね。」
いたずらかなと思って起き上がろうとすると、今度は肩をベッドに押し付けられる。
「ゆづさん…?」
「A、今疲れてる?」
小首をかしげて少し真剣な表情をされる。
疲れてるって、長旅でってことかな。
「えっと、少しだけ…です。」
疲れよりも今はゆづ王子と一緒にいるドキドキ感の方が強いから、あまり眠くはない。
「そっか…。じゃあとりあえずベッド入ろ。」
さっと、大きくてふわふわのシーツにくるまって私を振り返る表情が、なんとも言えずに…かわいい。
そもそも、ゆづ王子の仕草の一つ一つはまるで絵画の連続のようで見とれてしまう。
「ほわぁ〜…。」
一緒に寝たことは何度もあるのに、今日は気持ちが高ぶっていて格別に緊張している私は、そんなゆづ王子にたまらず顔を覆ってしまった。
「A、早くおいで?」
シーツの隙間から顔を出して誘われる。
それでも動けずにいたら、不意にゆづ王子が…。
「……。」
覆った手の上から私の頬にそっとご自分の手を添えて、キスをした。
「今日は、これくらいにしてあげる…。」
その行為があまりにも儚くて…。
離れてまたシーツにもぐり込もうとしたゆづ王子の背中に、私はあろうことか抱きついてしまった。
「申し訳ありませんっ。」
ぱっと手を離してシーツに顔をうずめると、土下座みたいになってしまう。
私ったらなんてことを〜…。
「……。」
だけど、今日はゆづ王子の胸の中で眠ると決めていた手前、端っこ同士でなんて絶対に嫌だった。
「あの、せめてお側に寄っても…。」
おずおずと尋ねると、ゆづ王子が天を仰いで、あー…。と唸る。
まさか迷惑だったのかと思っていたら…。
「そんなんで終わらなくなる…。」
と髪をかきあげながらそっぽを向かれる。
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鹿(プロフ) - suzuranさん» 会見を見たのですが、動いてしゃべってるのがいいな、やっぱり!どんな作戦をたてているのか謎ですが、あと3日。わくわくさせてくれるかなー(*^_^*) (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 手長いんですね。一度着替えて、また着替えて空港を出たのでしょうか(笑)サイズくらいジャージの図ったやつがあるだろうにと思いましたが。どうせ二度と着ないやつ(*・∀・*)ノ (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 初日、氷の上で滑っている姿が幸せそうでした(*^_^*)速報で中継とか扱いがすごい!これからニュースは羽生さん一色ですね。だってスターだもの。いつか国民栄誉賞を! (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 更新嬉しいです! プーがダメというのは知っていたけれど、ショートケーキには驚きです。予想の斜め上をいくゆづw。明日の会見で誰か記者の人が触れてくれたらと期待してますw (2018年2月12日 20時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - やんごとなき感満載のお姿でしたね(*´艸`) でも、あの袖丈とズボン丈はお直し必須でお願いしたい!せっかく肩幅はジャストなのに〜。今晩の公式練習出るんでしょうか?黒い子羽生さんを見ないとやはり落ち着きません。 (2018年2月12日 19時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2018年1月17日 14時