【bitter】3 ☆ ページ14
「こんな未来嫌だ!って思ったら、すげー力が湧いてきたの。」
「……。」
「だからAにはどこにも行かずに、ずっと側にいて欲しいな…。あ、これってちょう独占欲だね。」
やばいかも。と可愛く頬に手をあてる仕草を見せられる。
というか、こんなすごいお願いにノーなんて言えないよ…むしろ…照れる。
「おそれ多いお言葉…ですが、嬉しいです。」
私はゆづ王子のお顔を見ていられなくてうつむいてしまう。
「あー恥ずかし。」
上目遣いにゆづ王子を見たら今度は両手でお顔をパタパタと扇ぎだしたので、熱いのかなと思いいったん席を立つ。
そして水差しからガラスのコップに水をそそいでゆづ王子の元へ持っていった。
「ゆづさん、お水です。」
「あ、ありがと。」
それをごくごくと飲む姿をじっと見ていると、なんとなく喉元に目線がいって…。
わぁ…。なんて男性的なんだろう。
もし私がバンパイアなら、迷いなく噛みついてしまいそうだ。
「ん、何見てんの。」
そんなことを妄想していたら、水を飲み終えたゆづ王子がコップをテーブルに置きながら微笑んた。
「い、いえ!何でもないです。」
恥ずかしくなって、今度は自分が頬に手をあてながら回れ右して後ろを向く。
「何〜?気になるんだけど。」
それにつられてか、ゆづ王子までも立ち上がるので、私がそそくさと逃げるように歩くと後ろをペンギンのように付いてこられて…。
「わ!」
不意に背後から右手を捕まれる。
「つーかまえた。」
そのままさっと私の手を引いてずんずんと前へ歩いて行くゆづ王子。
一体どこへ?
「あ、もう寝なきゃ。A、新しくなった寝室見に行こっか。」
「寝室…。でもカップがそのままに…。」
「いーのいーの。」
飲みかけのハーブティーを気にしつつも、ゆづ王子が近くにある寝室への扉を開けると、私の背にそっと手を添えて中の照明をつけた。
ぱっと視界に飛び込んできたのは…。
「わぁ、大きなベッド。」
部屋の真ん中に立派なベッドがある。しかも天蓋カーテンつきの…。
「わりとシンプルじゃん。」
ゆづ王子も初めてご覧になったのか、早速ベッドに手をついて寝心地を確かめている。
これ、一つしかないということは勿論…。
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鹿(プロフ) - suzuranさん» 会見を見たのですが、動いてしゃべってるのがいいな、やっぱり!どんな作戦をたてているのか謎ですが、あと3日。わくわくさせてくれるかなー(*^_^*) (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 手長いんですね。一度着替えて、また着替えて空港を出たのでしょうか(笑)サイズくらいジャージの図ったやつがあるだろうにと思いましたが。どうせ二度と着ないやつ(*・∀・*)ノ (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 初日、氷の上で滑っている姿が幸せそうでした(*^_^*)速報で中継とか扱いがすごい!これからニュースは羽生さん一色ですね。だってスターだもの。いつか国民栄誉賞を! (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 更新嬉しいです! プーがダメというのは知っていたけれど、ショートケーキには驚きです。予想の斜め上をいくゆづw。明日の会見で誰か記者の人が触れてくれたらと期待してますw (2018年2月12日 20時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - やんごとなき感満載のお姿でしたね(*´艸`) でも、あの袖丈とズボン丈はお直し必須でお願いしたい!せっかく肩幅はジャストなのに〜。今晩の公式練習出るんでしょうか?黒い子羽生さんを見ないとやはり落ち着きません。 (2018年2月12日 19時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2018年1月17日 14時