【bitter】2 ☆ ページ13
「ゆづさんにはいつも本当に感謝しています。今回の件だって…。吹雪が止んだ理由を知っているのは私とフェイさんだけですけど、あのまま続いていたら今頃どうなっていたか…。」
さらに五日間塔に閉じ込められて、最悪の結果になっていたかもしれない。
「俺もあの雪雲を見たときはぞっとしたわ。でもブライアンが道を示してくれたから、すべき事がすぐに分かったから、A達を助けることができたんだよ。」
氷の神殿の司祭さまのおかげで…?
でも実際に祈祷されたのはゆづ王子ご自身だ。
王子さまはいつも、自分が手柄をたてたことを自慢しない。
そんな所も大好きだし尊敬する。
「だけど、陰陽道…でしたっけ。具体的にはどういう力なのでしょう。」
そんなゆづ王子をじっと見つめて、私はその力の正体を尋ねる。
魔法使いのようなものなのかなと、おとぎ話みたいな想像をしてしまったからだ。
すると王子さまが腕を組みながら少し難しい表情をした。
「えっとね〜。それこそ天候を変えたりとかだけじゃなくて、式神を操ったり…ってこれは古文書で読んだだけだけど。あ、祈祷を終えた後からやたら頭が冴えまくってんだよね。」
なんだかまとまりのない答えが返ってきたので、まだ漠然としか分からないのかなと理解する。
「では氷の神殿に籠られている間はどんな感じだったんですか。」
ならばと、今度は体験されたことを聞いてみたくなった。
「あ、なんかね。非現実的な過去と未来を見たような不思議な感じ。生まれたばっかの俺の背中に羽とか生えてたの見たし。」
ありえねーって!と笑っておられる。
え、背中に羽?なんだか歴史書で読んだ内容に似てる…。
「羽と言えば…。」
「あ!未来なんてさ、Aが側にいなくて、俺最悪につまんねー日々を送ってんの。隠隠滅滅としたただのおっさん!」
それを伝えようとしたら、矢継ぎ早にゆづ王子からのマシンガントークが炸裂する。
「そ、そうなんですか。」
おかげで言うタイミングを逃してしまったけど、まぁいいか。
「Aのいない世界って、本当につまらなさそうでさ…。」
「…?」
私のいない世界?結婚してなかったら…みたいな世界かな。
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鹿(プロフ) - suzuranさん» 会見を見たのですが、動いてしゃべってるのがいいな、やっぱり!どんな作戦をたてているのか謎ですが、あと3日。わくわくさせてくれるかなー(*^_^*) (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 手長いんですね。一度着替えて、また着替えて空港を出たのでしょうか(笑)サイズくらいジャージの図ったやつがあるだろうにと思いましたが。どうせ二度と着ないやつ(*・∀・*)ノ (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 初日、氷の上で滑っている姿が幸せそうでした(*^_^*)速報で中継とか扱いがすごい!これからニュースは羽生さん一色ですね。だってスターだもの。いつか国民栄誉賞を! (2018年2月13日 14時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 更新嬉しいです! プーがダメというのは知っていたけれど、ショートケーキには驚きです。予想の斜め上をいくゆづw。明日の会見で誰か記者の人が触れてくれたらと期待してますw (2018年2月12日 20時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - やんごとなき感満載のお姿でしたね(*´艸`) でも、あの袖丈とズボン丈はお直し必須でお願いしたい!せっかく肩幅はジャストなのに〜。今晩の公式練習出るんでしょうか?黒い子羽生さんを見ないとやはり落ち着きません。 (2018年2月12日 19時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2018年1月17日 14時