【お世話】6 ★ ページ42
「グッドタイミングじゃん。」
そして前みたいに俺の腕にぶら下がる。
“部屋変わったの？”
前は一つ下の階だった。と直接心に話しかけられている間に、さっとフェイの足から手紙を取った。
「うん。今部屋の改装工事してっから。」
フェイをそっと解放して窓を閉めて、そしてよちよちと床を這うフェイの前に、お皿に入れて用意しておいた真っ赤なさくらんぼを置く。
“あ、珍しい！”
「お前のために取り寄せといたの。」
さくらんぼも寒い地域で栽培する果物だから手に入れるのは比較的容易だけど、いつも寒いなか手紙を届けてくれる友に、せめてものお礼のつもりだ。
「Aに変わったことないよね。」
俺は再びソファーに座って、手紙を開く前になんとなく尋ねる。
“ないよ、Aちゃんには”
え、Aには？
「なんだよそれ。まるでA以外に何かあったみたいじゃん。」
俺の問いに、早速さくらんぼにかじりついていたフェイが動きを止める。
“あったっていうか…”
煮え切らない言い方に若干不安な気持ちになりながら、どんな些細なことも知りたい俺はフェイをせかす。
「何よ、教えて。」
すると、さくらんぼを一つ食べ終えてから意外なことを口にした。
“塔の中で獣のにおいがするんだよ”
獣？
「獣って？」
誰もいない間に何かが住みついていたのか？
“なんだか血のにおいもする”
え、血？！
聞き捨てならないセリフに俺はフェイをガン見する。
「それってAが怪我したとか？！」
だとしたら一大事だ。今すぐ謹慎を中止して医師を派遣しなきゃ！
“Aちゃんは元気だよ。僕は直接見た訳じゃないけど、たぶん怪我をした獣がいるような感じなんだよね”
「怪我をした…。」
ということは…。
誰かの意思で怪我をした動物を塔に入れたってことか…？
“Aちゃんからの手紙に何か書いてあるんじゃない？”
そうかも。ここはフェイの言うとおり、まず手紙を読むのが先決だ。
とにかく怪我をしたのがAや他の者じゃないのは確かなようだな。
俺は手紙を開いて、真剣に目を通していった。
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鹿(プロフ) - yukiさん» 本当ですか？！うれしいです！！ひとつ、里帰りする話でも書きたいなーと思ったのですが、すんごい長くなりそうで今だ執筆に至っておりません(笑)ファンタジーは設定を気軽に無視できるので、書いてて楽しいです！ (2022年1月1日 8時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - このシリーズが、大好きです。番外編とかあったら読みたいです。 (2021年12月30日 23時) (レス) id: e391a6e98e (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 私もリアルタイムで見てました＼(^o^)／ノーミスしてさらにその上の事をしないと上位にはいけませんね。ジャンプを後半に持ってきたり、繋ぎも大事何だなーと思いました。でもやっぱり羽生さんは別格だ(笑) (2017年12月24日 21時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 女子フリー、みんなの頑張りに涙が滲みました。バンクーバー五輪の代表選考で中野友加里さんとあっこちゃんとの勝負を思い出しました。うう〜、本当に２枠しかないの？辛いですね〜。２位の２枠目は坂本さんが優位かな、とは思います。さっとん、本当におめでとう！！ (2017年12月23日 23時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 羽生さん。今年の運勢、健康面あまり良くないんですよね。来年頑張って欲しいですね(・∀・)全日本はたぶん…チラ見かな(笑)女子は気になりますね！！狐さんの正体、かなり先になりそう？！ (2017年12月21日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年11月18日 0時
