【お世話】2 ☆ ページ38
そうか…。ジョニーさんもここの責任を任されて日々色々考えてくれているんだ。
私だけならともかく、みんなの食料を奪ってしまうことになるのは私的にも本意ではない。
かといってシロに何も食べさせないとか、もっとだめだし…。
私は何かいい方法はないかと、とりあえず献立を尋ねてみる。
「ちなみにジョニーさん、お肉を使うメニューって何なの?」
「ローストビーフや鳥の丸焼きを予定しているけど?」
それを聞いた私はあまりの豪華さに驚いた。
お城の晩餐会じゃあるまいし、粗食で構わないのに。
これもゆづ王子の根回しの一つなのだろうかと勘ぐってしまう。
「あの…ジョニーさん、私そんなに贅沢な食事はいいので、なんとかお肉を分けてください。」
お願いします。と頭を下げる。
「おや、困ったなぁ〜…。」
「予定が変わるのは大変かと思いますが、私は何でもいただきますので。」
ジョニーさんをじっと見つめて返事を待つ。
するとふっと笑って、やれやれといった風に手のひらを上げた。
「オッケー、じゃあどんなメニューに変更出来るか一緒に考えましょう。」
え、一緒に?
許可してくれたジョニーさんには申し訳ないけど、私は本格的な料理なんてしたことがない。
だけどこのままじゃシロのご飯が捻出出来ないので、私は知っている肉料理を思い浮かべながら、どうすれば少ない量でお腹いっぱい食べられるか頭を絞った。
「えーと、細かく切ったら…。」
「ちなみに今夜のメニューはハンバーグなんだけど。」
ハンバーグ…ということは挽き肉だ。
挽き肉を増やすには…。
「えーとえーと…。」
「ジョニーさーん、このじゃがいも幾つ剥きますか?」
不意に奥からお手伝い中の真凜が再び顔を出した。
「それは添え物のポテトフライにするから二つでいいよ。」
そしてジョニーさんが真凜に指示を出す。
ん?じゃがいも…。
「ジョニーさん、じゃがいもは余分にありますか?」
「え、あぁ。たくさんあるけど?」
一箱用意してる。と頼もしい言葉をくれる。
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鹿(プロフ) - yukiさん» 本当ですか?!うれしいです!!ひとつ、里帰りする話でも書きたいなーと思ったのですが、すんごい長くなりそうで今だ執筆に至っておりません(笑)ファンタジーは設定を気軽に無視できるので、書いてて楽しいです! (2022年1月1日 8時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - このシリーズが、大好きです。番外編とかあったら読みたいです。 (2021年12月30日 23時) (レス) id: e391a6e98e (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 私もリアルタイムで見てました\(^o^)/ノーミスしてさらにその上の事をしないと上位にはいけませんね。ジャンプを後半に持ってきたり、繋ぎも大事何だなーと思いました。でもやっぱり羽生さんは別格だ(笑) (2017年12月24日 21時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 女子フリー、みんなの頑張りに涙が滲みました。バンクーバー五輪の代表選考で中野友加里さんとあっこちゃんとの勝負を思い出しました。うう〜、本当に2枠しかないの?辛いですね〜。2位の2枠目は坂本さんが優位かな、とは思います。さっとん、本当におめでとう!! (2017年12月23日 23時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 羽生さん。今年の運勢、健康面あまり良くないんですよね。来年頑張って欲しいですね(・∀・)全日本はたぶん…チラ見かな(笑)女子は気になりますね!!狐さんの正体、かなり先になりそう?! (2017年12月21日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2017年11月18日 0時