【日が暮れて】5 ★ ページ14
★ゆづサイド
また半日かけてお城へ戻った頃には、当然すっかり日も落ちていた。
みんな疲れていただろうから、早々に騎士団を解散させて、俺も自室で一息つく。
夕食を簡単に済まそうと、おにぎりにかぶり付きながらも、考えるのはAのこと。
心細いうえに、寒くて泣いてないだろうか…。
いくら真凜が一緒だとはいえ、まだ二十歳の女の子だ。
「ご飯食べたかな…。」
ソファーに座って頬杖をつきながら、食べかけのおにぎりをテーブルに置く。
あんまり食欲ないかも…。
「あー…別れたばっかなのにもう会いたいんだけど〜。」
ぎゅっと目をつぶって、誰もいないのをいいことに本音をもらす。
いつもなら、仕事から戻って二人でまったりとハーブティーを飲んでいる時間なのに。
てか、今までずっと一人でも平気だったのに、いつの間にかこんなにも孤独を感じるようなってるなんて…。
あーあ、今なにしてんのかな…。
なんとなく冷たくなった自分の手をすり合わせながら、ふと窓の外に視線をやって遠い北の塔に思いを馳せる。
真っ暗だ…こんな日はフェイが散歩でもしてそうだな。
「そうだ、フェイ！」
はっとして太ももをぱしっと叩く。
すっかり忘れていたけど、テレパシーでやり取り出来るんだった！
さすがにまだ契約に慣れていないから使いこなせてなかった。
もったいない。と俺はすぐに目を閉じて心の中でフェイの名を呼ぶ。
“フェイフェイフェイフェイ…早く〜！”
指でこめかみ辺りをくるくるっと指しつつ何度も連呼すると、フェイのちょっと怒った声が聞こえてきた。
“うるさいよ！もうゆづの部屋に着くから窓開けて待っててよ”
え…そうなのか。
それなら話は早いと、俺はいそいそと立ち上がって窓辺へ向かう。
そしてがらっと勢い良く窓を開けたら一気に寒い空気が入って来たけど、真っ暗な空にフェイの姿を探すのに必死になっているから気にならない。
「何処だ…。」
じっと目を凝らしていると、見覚えのある上下運動をしながらこっちへ向かってくる一匹の黒い影が…。
「フェイ！」
ばさりと音を立てて器用に窓枠の上の部分にぶら下がる。
ぎゃっと小さく鳴いたと思ったら、フェイから俺の心に話しかけてきた。
“ただいま。Aちゃんの手紙をあずかってるよ”
「え、手紙？」
そうだ…。Aが今夜から書くって言ってたんだ。
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鹿(プロフ) - yukiさん» 本当ですか？！うれしいです！！ひとつ、里帰りする話でも書きたいなーと思ったのですが、すんごい長くなりそうで今だ執筆に至っておりません(笑)ファンタジーは設定を気軽に無視できるので、書いてて楽しいです！ (2022年1月1日 8時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - このシリーズが、大好きです。番外編とかあったら読みたいです。 (2021年12月30日 23時) (レス) id: e391a6e98e (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 私もリアルタイムで見てました＼(^o^)／ノーミスしてさらにその上の事をしないと上位にはいけませんね。ジャンプを後半に持ってきたり、繋ぎも大事何だなーと思いました。でもやっぱり羽生さんは別格だ(笑) (2017年12月24日 21時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 女子フリー、みんなの頑張りに涙が滲みました。バンクーバー五輪の代表選考で中野友加里さんとあっこちゃんとの勝負を思い出しました。うう〜、本当に２枠しかないの？辛いですね〜。２位の２枠目は坂本さんが優位かな、とは思います。さっとん、本当におめでとう！！ (2017年12月23日 23時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 羽生さん。今年の運勢、健康面あまり良くないんですよね。来年頑張って欲しいですね(・∀・)全日本はたぶん…チラ見かな(笑)女子は気になりますね！！狐さんの正体、かなり先になりそう？！ (2017年12月21日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年11月18日 0時
