【城下にて】1 ☆ ページ37
☆主人公サイド
結局準備にかなり時間がかかってしまい、ゆづ王子との待ち合わせに遅れそうになったけど、なんとか定刻どおりに劇場へ到着することができた私達。
もちろん後ろには護衛が待機しているものの、今回はお忍びなので、劇場の支配人に案内されながら王族専用のボックス席へたどり着く。
「久しぶりだな。」
シートに座ってゆづ王子が広い舞台を見下ろしている。
「素晴らしい劇場で、なんだかわくわくします。」
手すりに寄り添りかかりながら、どこを見ても豪華な装飾にまるで夢の中のような錯覚に陥る。
「太陽の国では観劇とかしてた？」
ゆづ王子から故郷のことを聞かれて、久しぶりに懐かしい気持ちになる。
「はい。何度か見に行きましたけど、オペラ座の怪人は初めてです。」
「そうなの？内容的には簡単だから楽しめると思うよ。」
私のために初心者向けのを選んでくれたのかな。
と言うことはゆづ王子は前にもご覧になったのだろうか。
「少しだけ下調べをしたのですが、恋愛の物語ですよね？」
「らしいね。」
らしい…？今度はさも初めてみたいに言われて、どういうことかなと思い早速尋ねてみる。
「ゆづ王子は一度見に来られたのではないのですか？」
「いや、見てはない。」
見てはない…？
「…では、本で読まれたとか？」
「違うよ、スケートのプログラムで演じたんだよ。」
「まぁ、スケートで！」
それは初耳だ。
「絶対一回は滑ってみたかったの。」
そうなんだ…。ゆづ王子が演じる恋愛のプログラムなんてすごく興味がある。
演技中は誰を思い浮かべながら滑られたのだろう…。やっぱり佳菜子さまかな。
「見たかったです…。」
「音楽がすごくいいんだよ。」
当時を思い出されているのか、ゆづ王子が振り付けのような手の動きをしている。
すると、開演を告げるブザーが鳴った。
「あ、いよいよですね。」
「うん。ほら、下見て？」
ゆづ王子の言われた通りに斜め下の舞台に目をやる。
「ほわぁ〜…。」
ちょっとのぞいたら落ちてしまいそうだけど、会場が真っ暗になったとたん、異世界にトリップしたような感覚になりながら、オペラ座の怪人が幕を開けた。
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ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - すみません、ページ数も書くべきでした。 …忘れてしまいました、すみません。 (2018年2月27日 18時) (
レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ど素人ど底辺歌い手のつくよみさん» 誤植かな？どこか教えていただけると助かります＾＾ (2018年2月27日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - されど名前に、でも、はいりませんよ。 (2018年2月27日 6時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» おめでとうございます！先生かあっこちゃんか、はたまた真央ちゃんか迷ったのですが、年上の感じが出したかったので先生にしました！次は誰が出てくるかなぁ〜(*^_^*) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - suzuranさん» 今季のエキシビションは何なの！全日本エキシまで待つの？でも出場出来なかったらオリンピックまで幻やでぇ(笑)書くことでロスを癒すテクニックを身に付けはじめています(笑) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年11月3日 21時
