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【守りたい】5 ★ ページ28

「あ、そうだ。A、北の塔へ行く前に一度デートしない?」

「え?」

ふと、出発までの時間を有意義に過ごしたいなと思い提案してみた。

考えてみれば、Aと城下へ行ったのは一度きり。あれ以来デートなんてしてなかったし、あの時でさえあまりゆっくり出来なかったことを思い出す。

「城下で観劇でも見ようよ。知り合いがやってるカフェがあるって言ったでしょ。その後そこでご飯して…。」

今ならオペラ座やってたような…。
何にもない北の塔に行くんだ。せめて楽しい時間を過ごしてから行ってもらいたい。

「…いいんですか?」

こないだみたいな騒ぎになることを心配しているのか、Aが半信半疑な様子で尋ねてくる。

「店は貸し切りにできるし、観劇は王族専用の席が設けられているから大丈夫。」

佳菜と何度か行ったことあるけど、個室みたくなってるから問題ない。

「嬉しいです…。」

「ショーも終わって少し時間あるし。てかさ、明日からもずっとこの部屋で待っててくんない?」

「え?」

どさくさに紛れてすごいことをリクエストする。

「部屋に戻ってきて明かりがついてたら嬉しいじゃん。遅くなる時は先に寝てていいから。」

ね?小首をかしげてお願いしてみる。
佳菜とは無理だった夫婦っぽい生活を、今すごくしてみたくなったのだ。

「それは構いませんが…。」

「じゃあ決まり。えと、今日はどうする…?」

そうだ。待っててくれたということは、このままここで過ごすということでいいんだろうか。

「わ、私は…今夜はここで休むつもりで…。」

するとAの顔が一気に顔が赤くなる。
そっか、聞くだけ野暮だったな。

「ごめん。そーだよね(笑)」

「……。」

フェイも帰ったし、とりあえずやらなきゃいけないことから片付けよう。

「俺まだ風呂入ってなかったわ。入ってくるから適当にくつろいでて?」

「は、はい…。」

Aの頭をくしゃっと撫でてバスルームへ向かう。
こんな時、あくまでも自然に振る舞うよう努めるのが我ながら滑稽だ。

「まだまだ緊張する。」

夫婦なのに、恋人になりたてのような感覚に陥っている自分がおかしかった。






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ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - すみません、ページ数も書くべきでした。 …忘れてしまいました、すみません。 (2018年2月27日 18時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ど素人ど底辺歌い手のつくよみさん» 誤植かな?どこか教えていただけると助かります^^ (2018年2月27日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - されど名前に、でも、はいりませんよ。 (2018年2月27日 6時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» おめでとうございます!先生かあっこちゃんか、はたまた真央ちゃんか迷ったのですが、年上の感じが出したかったので先生にしました!次は誰が出てくるかなぁ〜(*^_^*) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - suzuranさん» 今季のエキシビションは何なの!全日本エキシまで待つの?でも出場出来なかったらオリンピックまで幻やでぇ(笑)書くことでロスを癒すテクニックを身に付けはじめています(笑) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2017年11月3日 21時

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