【守りたい】2 ★ ページ25
「そんなぁ〜…。」
「ゆづ王子？フェイさんも困ってますし、せめて一日よく考えてからでも…。」
Aも同じ提案をするけど、ここは俺の意見を通させてもらう。
「俺の気は変わらないよ？遅いか早いかだけのことじゃん。」
表立って自慢するほどの事でもないけど、俺は一度決めたらひたすら突き進むＢ型だから、信念は曲げないし、揺らぐことはない。
「ゆづは昔からそういうやつだよね…。」
幼なじみだからよくわかる。とフェイが何かを諦めたように呟く。
「後で何か困ったことになったりしませんか…。例えば謎の牙が生えるとか顔色が悪くなるとか…。」
「それはないよ。あくまで僕はゆづから血をもらうだけ。ゆづは僕というしもべを手に入れるだけ。」
わ、自分でしもべって言っちゃったよこいつ…。
「ま、３年だし？意外とあっという間じゃない？」
「ですが…。」
なんとかAを安心させてあげたいので、ここは冗談ぽく言う。
「よし、僕も男だ！無罪放免になるならしもべにでも何でもなってやろうじゃない。」
そしてついにフェイが決心してくれた。
「そうそう、思いきっていけ！」
「ゆづ王子！」
Aが止めるのも聞かず、俺は改めてフェイに左腕を差し出す。
ちょっと緊張するけど、Aの為だ。フェイだって幼なじみだし、契約するにあたっては信頼している。
「では、いただきます…。」
腕を両手で捕まれて、一瞬フェイの口から鋭い牙が見えたなと思ったら、肘の下の内側部分にちくっとした痛みが走った。
「つ…！」
唇や舌の柔らかい感触が合わさって、何とも言えない気分になる。
その光景を直に見たくなくて、思わず目をそらしてしまった。
「ゆづ王子…。」
Aが見守る中、静かな部屋に吸ってるんだか舐めてるんだかよく分からない謎の音だけが響く。
そして１分も経たないうちに、その儀式は終わった。
「ごちそうさまでした。」
フェイが口を離すと、腕に小さな穴が四つ開いているのが確認できた。
「わ…。」
これはまた…リアルだな。
「ゆづ王子大丈夫ですか？どこかおかしな所はないですか？」
Aが心配しているけど、今の段階では特に身体に変化はなさそうだ。
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ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - すみません、ページ数も書くべきでした。 …忘れてしまいました、すみません。 (2018年2月27日 18時) (
レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ど素人ど底辺歌い手のつくよみさん» 誤植かな？どこか教えていただけると助かります＾＾ (2018年2月27日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - されど名前に、でも、はいりませんよ。 (2018年2月27日 6時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» おめでとうございます！先生かあっこちゃんか、はたまた真央ちゃんか迷ったのですが、年上の感じが出したかったので先生にしました！次は誰が出てくるかなぁ〜(*^_^*) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - suzuranさん» 今季のエキシビションは何なの！全日本エキシまで待つの？でも出場出来なかったらオリンピックまで幻やでぇ(笑)書くことでロスを癒すテクニックを身に付けはじめています(笑) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年11月3日 21時
