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【決めた】4 ★ ページ20

「誤解されるようなことをしたこと、謝ります…でも後悔なんてしてないんです。ゆづ王子の素晴らしいスケートをこの目で見ることが出来たし、でもそれより…。」

徐々に大きくなっていくAの声。

「……。」

「私のために…嫌な役回り、いっぱいしてくださったんですよね。」

頑張ってくれたんですよね?と泣きそうな顔で言われて戸惑う。

「A…。」

「謹慎がたったの一週間なんて変です。おまけに付き人を3人もお供させるなんて…。」

そこは俺が唯一譲らなかった箇所だ。あんな塔に側室を一人で置いておけるかと、強い口調で周りをねじ伏せた。

「本当はどこにも行かないで済む形でAを守りたかったよ…。」

この件に関しては、あまり表だって公表するつもりはない。王女を罪人みたいに扱うなんてもっての他だし、そもそもこれは形だけのペナルティーなのだ。

「ゆづ王子…。」

「だけどそれじゃだめなんだ。ごめんね、こんな王子で…。」

目を細めて、髪を撫でる。これは心から思っていること。

「とんでもないです!私はゆづ王子を信頼していますので、ゆづ王子がお決めになったことが最善なのだと分かっています!」

力強い口調で言いきるAに嬉しくなる。
そしてこの強くて賢くて優しい子を、もっと俺の近くに置いておきたくなる。

「おいで。」

返事を待たずに力を込めて抱き寄せると、いとおしさが溢れてきてこっちまで泣きたくなってしまう。

「ゆづ王子…。」

「今は王子じゃ嫌だ…。」

子供じみた想いだけど、その小さな壁でさえ今は取っ払ってしまいたい。

「ゆづ…さん。」

「…うん。」

そっとAをソファーに押し倒して、座っていた部分に手をつく。いつも始まりはここからだな、とつまらない事を思いつつもそのままキスしようとしたら、仰向けになっているAが俺の背後に視線を向けて声を上げた。

「あ!」

天井を見つめたまま両手で口を押さえている。
その驚いた表情と場違いな叫びに、なんとなくつられて俺も上を向くと…。

「わっ。」

…そこには黒いコウモリが一匹。
あまりにびっくりして、Aの上にいるのにも関わらず変な声が出てしまった。

でもまさかとは思うが、これは…。

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ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - すみません、ページ数も書くべきでした。 …忘れてしまいました、すみません。 (2018年2月27日 18時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ど素人ど底辺歌い手のつくよみさん» 誤植かな?どこか教えていただけると助かります^^ (2018年2月27日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - されど名前に、でも、はいりませんよ。 (2018年2月27日 6時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» おめでとうございます!先生かあっこちゃんか、はたまた真央ちゃんか迷ったのですが、年上の感じが出したかったので先生にしました!次は誰が出てくるかなぁ〜(*^_^*) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - suzuranさん» 今季のエキシビションは何なの!全日本エキシまで待つの?でも出場出来なかったらオリンピックまで幻やでぇ(笑)書くことでロスを癒すテクニックを身に付けはじめています(笑) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2017年11月3日 21時

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