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【決めた】3 ★ ページ19

「はい…。」

「隣、座っていい?」

ちょん、と指でソファーをつついてお伺いを立てると、やんわりと微笑みながらAが無言で横にずれてくれた。

さっと並んで座って、でも何から話せばいいのか分からなくて…。俺はAの肩にこくりと頭をもたげて目を閉じる。

「ゆづさん…?」

「Aのにおい…甘い。」

少し胸元に鼻を近づけると、いつものいい香りにまじって砂糖のにおいがした。

「あ、クッキーを…。」

ふと、Aがテーブルに置いてある包みに手を伸ばす。

「また焼いてくれたの?」

もっと食べたいって言ったの、覚えててくれたんだ。

「はい。是非また食べて欲しくて…。」

召し上がりますか。と袋から一つ取り出してくれたので、試しに流れで口を開けてみる。

「あーん。」

「まぁ…子供みたいですよ?」

くすくすと笑いながらも、ちゃんと口に放り込んでくれるA。
いいの。今はすごく甘えたい気分なのだ。

「ん、おいし。」

こないだと同じ味がしてほっとする。

「…起きて待ってるつもりでしたのに。」

寝てしまいました…。と袋をまたテーブルに戻しながらAが申し訳なさそうに言う。

「いいよ…。それより今日、疲れたでしょ。」

言ってからしまったと思った。
ここで今、数時間前議会であった嫌な対面を思い出すなんてことしたくなかったのに。

怒ってるかな、とそっとAの顔を覗き見ると…。

「ゆづ王子こそ…私のせいで色々苦労されたのでは…。」

意外な反応が返ってきてびっくりする。
でもせっかく二人でいるんだから、今はただの夫婦でいたくて、気を取り直してソファーに深く座り直す。

「やっぱこの話はよそう。」

俺からあえて自然に伝えたけど、その願いは意外にもAによって遮られた。

「いえ、昨日は私…なんの役にも立てなくて、結果王子さまの手をわずらわせてしまったこと、情けないです…。」

「……。」

そこまで言ってからうつむいてしまったA。そんなAになんて言ったらいいのか迷っていると、今度ははっと顔を上げて俺を見上げる。

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ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - すみません、ページ数も書くべきでした。 …忘れてしまいました、すみません。 (2018年2月27日 18時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ど素人ど底辺歌い手のつくよみさん» 誤植かな?どこか教えていただけると助かります^^ (2018年2月27日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
ど素人ど底辺歌い手のつくよみ(プロフ) - されど名前に、でも、はいりませんよ。 (2018年2月27日 6時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» おめでとうございます!先生かあっこちゃんか、はたまた真央ちゃんか迷ったのですが、年上の感じが出したかったので先生にしました!次は誰が出てくるかなぁ〜(*^_^*) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - suzuranさん» 今季のエキシビションは何なの!全日本エキシまで待つの?でも出場出来なかったらオリンピックまで幻やでぇ(笑)書くことでロスを癒すテクニックを身に付けはじめています(笑) (2017年11月16日 15時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2017年11月3日 21時

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