【トマト】7 ☆ ページ7
☆主人公サイド
昼食を終えてノブさんより後に会場入りした私は、ショーが始まるまでの間特別室で待機することになっているので、臨時の付き人とバッグヤードへ向かう。
途中、スケーターや担当者に挨拶をされながら建物に入っていく間も、まるで試合を彷彿とさせる雰囲気にわくわくする。
楽しみだな。
ゆづ王子もそうだけど、佳菜子さまも真凜も、他にもたくさんのスケーターの演技を早くこの目で見たい。
廊下を歩いていたら、スタッフだろうか。ふと話し声がしたので何気なく聞き耳をたてる。
「なぁなぁ、あんなやついたっけ？」
「え？さっきすれ違った、歩きながらトマト喰ってたやつ？」
え…。
トマトという言葉に私の耳がさらに反応する。
「そうそう、痩せててちょっと顔色の悪いひょろっとした…。」
「ちょっとそこの方。」
私は後先考えずに、思わずその話をしていたスタッフに声をかけた。
「あ、はい！え、側室さま？」
慌てて頭を下げられるけど、今はそんなことよりトマトについて聞きたいので、すぐに頭を上げさせる。
「あなたたち今…。」
「？」
だけど私がそんなことを尋ねたら、この者達が不審に思うだろうか。
…いや、ここはトマトを盗んだかもしれない人の情報を得るチャンスだ。
私は意を決して言葉を続けた。
「そのトマトを食べていた人はどちらに？」
「え、彼ならあっちへ…。」
そう言って会場の方を指差す。
お客さんという事なのかな？ならば私もこれから向かう所だから会えるかも。
「ありがとう。」
お礼を言ってその者達と分かれる。
走って行きたいのはやまやまだけど、私は王女だし今は護衛も側にいる。
勢い任せの行動は謹まなくてはいけないから、ここはまだ大人しくしておこう。
確か痩せててちょっと顔色が悪いって言ってたな。
私はその言葉を胸に刻んで会場へと向かった。
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鹿(プロフ) - カヨピさん» かなりゆっくりな展開になりそうですが、山あり谷ありで書いていきますね。知子さんのしゃべり方難しい(；・∀・) (2017年11月6日 16時) (
レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
カヨピ(プロフ) - めっちゃ、」昌磨君と知子ちゃんいいです。ドキドキで、感動して、毎日見ちゃいます (2017年11月4日 11時) (レス) id: ecb81f9aab (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 海外のスケーターって、話し方がわからないからイメージしにくいです(*^_^*)羽生さんはとても個性のある話し方なので、いいですよね！パトリックはやっぱり羽生さんのライバルだよなぁと思います。また競いあってくれないかなー。 (2017年10月31日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 碧海さん» 何度も読んでくださりありがとうございます！大人な二人はまぁ期待せずに〜(*^_^*)でもここぞというシーンにいれたいですね。今回の主人公は敬語だから、なかなか新鮮味があっていいです。試合の前後は更新迷うんですけどね。 (2017年10月31日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - スケカナでパトリックがまさかの台落ち。ゆづがいなくて張り合いがなかったかな。フェイくんって、不思議な雰囲気はありますよね。私の中でスケーターでバンパイア、というと、ミハル・ブレジナがイメージなんですよ。青い瞳と八重歯のせいかな。 (2017年10月30日 23時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年10月14日 21時
