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【恋愛指南】4 ★ ページ46

「まだ医務室で寝てんのかな…。」

衣装を着替えてから、お城へ戻る前に一度顔でも見ておこうとバックヤードを足早に進む。

廊下の角を曲がった所でふと医務室の前を見ると…。

「あれ?」

誰かが扉の前に立っている。しかも二人。
ここから見てるだけじゃわからないけど、あれは…。

でもちょっと近づくとすぐに誰だか分かった。

「え、さっとん?」

「ゆづくん…。」

さっとんが向かい合っていたのは、昌磨の付き人だ。
なんだか二人の様子が変なので迷わず割って入る。

「どうしたの?」

「それが…。」

困った…というより悲しそうな顔をしているさっとんが胸に手をあてて俺を振り返った。

「実は王子が目を覚ましまして…。」

「そうなの?!え、会いたいんだけど。」

付き人からの朗報に、俺は一気にテンションがあがる。
だけどなぜさっとんは浮かない顔をしているのだろう。

「それが…。宮原さまに会いたくないと申しておりまして…。今お断りしていた次第です。」

「え。」

さっとんに会いたくない…。
それでこんなに困惑しているのか。でもなんで?

「ゆづくん…。自分的には何がいけなかったのか分からないんですけど…。」

「……。」

俺だって昌磨がさっとんに会いたくない理由が分からない。

とりあえず自分の首の傷の処置もしなきゃなんないから、どのみち医務室へは用事があるのでせめて俺だけでも中へ入ろうと事情を説明する。

すると付き人が、少々お待ちを。といったん中へ入っていった。

静かな廊下に立ちすくむ俺とさっとん。
そんな中、いつもより幾分小さな声が耳に届く。

「自分は…昌磨くんに嫌われたんでしょうか…。」

えぇ?!
あやうく聞き逃すくらい落ち込んだトーンに慌てて言葉を返す。

「そんなことないって。あれじゃない?最後に寝たから恥ずかしいとか(笑)」

ちょっとでも元気を出してもらおうと、冗談ぽく言ってみる。

「そうでしょうか…。」

「きっとそうだって。」

そんな話をしていると、わりとすぐに医務室の扉が開いて中から再び付き人が出てきた。

「お待たせ致しました。結弦王子さまのみ、入っていいそうです。」

「はぁ?!」

「……。」

ついにさっとんがうつむいてしまった。
てか昌磨にそんな権限ないだろうと思った俺は付き人を上から睨み付ける。

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鹿(プロフ) - カヨピさん» かなりゆっくりな展開になりそうですが、山あり谷ありで書いていきますね。知子さんのしゃべり方難しい(;・∀・) (2017年11月6日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
カヨピ(プロフ) - めっちゃ、」昌磨君と知子ちゃんいいです。ドキドキで、感動して、毎日見ちゃいます (2017年11月4日 11時) (レス) id: ecb81f9aab (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 海外のスケーターって、話し方がわからないからイメージしにくいです(*^_^*)羽生さんはとても個性のある話し方なので、いいですよね!パトリックはやっぱり羽生さんのライバルだよなぁと思います。また競いあってくれないかなー。 (2017年10月31日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 碧海さん» 何度も読んでくださりありがとうございます!大人な二人はまぁ期待せずに〜(*^_^*)でもここぞというシーンにいれたいですね。今回の主人公は敬語だから、なかなか新鮮味があっていいです。試合の前後は更新迷うんですけどね。 (2017年10月31日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - スケカナでパトリックがまさかの台落ち。ゆづがいなくて張り合いがなかったかな。フェイくんって、不思議な雰囲気はありますよね。私の中でスケーターでバンパイア、というと、ミハル・ブレジナがイメージなんですよ。青い瞳と八重歯のせいかな。 (2017年10月30日 23時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2017年10月14日 21時

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