【恋愛指南】1 ☆ ページ43
☆主人公サイド
ゆづ王子が馬車を用意するように言ってくださったおかげで、ノブさんと共にショーの会場へ戻ることが出来た。
道中、二人でこの事件のあらましを語りながらも、バンパイアがゆづ王子と佳菜子さまの幼なじみだったことに驚きを隠せなかった私達。
世の中分からないものだ。
ショー開始からずっと見ていた場所まで戻ると、さも今からゆづ王子の演技が始まるようで、その為の照明が落とされた所だった。
アナウンスがゆづ王子を紹介する中で、今回のプログラムがこのショーの為に作られた新しい物だと知る。
このお忙しい期間でそんなことまで…。
ゆづ王子には本当に頭が下がる。
「始まった…。」
ノブさんが呟くと、突如軽快な電子音が響いた。
白いリンクに際立つ薄紫の衣装。
両手を広げている様が、まるでパーティーへようこそと招待されているみたいでわくわくしてくる。
それに、髪型が…なんかいつもと違う？
目を凝らしてよーくみているとノブさんが…。
「おでこ出してない？あれ。」
本当だ！いつもは髪を下ろしているのに、このプログラムでは後ろに流す感じで大人っぽくしてある！
「ほわぁ〜…。」
かっこいい…。あんなゆづ王子見たことない。
それに、なめらかな滑りと一つ一つの動作が本当に早くて、ついて行くのがやっとだ。
「イーグルからの…。」
ノブさんが言うイーグルとは、両足を開いて滑ることだろうか。すぐに一つ目のジャンプに入る体制になる。
「！！」
鮮やかに踏み切ったとたん氷が舞散った。
幅のあるクワドが大きな着氷音と共に決まる。
「ループや。」
一瞬座るみたいな体制で跳び上がったジャンプをループというんだ…覚えておこう。
そこからテンポのよい曲調になる。
そして軽やかなステップからのコンビネーションジャンプが決まった。
「これもクワドですよね？！」
「うん、サルコー。クワドをエッジ系ジャンプでまとめてくるあたりゆづらしいわ(笑)」
なんだか曲も今までの部分が前奏で、やっとここから始まったような印象を受ける。
「会場がすごいことになってます！」
スピンをしている間にも、観客席からの手拍子が鳴りっぱなしだ。
もうゆづ王子と会場が一体になっているような、そんな感覚に陥る。
不意に、外周を滑りながらかわいい振りが入った。
「今誰かにコールしてへんかった？」
「一瞬で見逃しそうでしたけどね。」
耳元に手をあてて。そんな仕草もお客さんは大喜びだ。
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鹿(プロフ) - カヨピさん» かなりゆっくりな展開になりそうですが、山あり谷ありで書いていきますね。知子さんのしゃべり方難しい(；・∀・) (2017年11月6日 16時) (
レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
カヨピ(プロフ) - めっちゃ、」昌磨君と知子ちゃんいいです。ドキドキで、感動して、毎日見ちゃいます (2017年11月4日 11時) (レス) id: ecb81f9aab (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 海外のスケーターって、話し方がわからないからイメージしにくいです(*^_^*)羽生さんはとても個性のある話し方なので、いいですよね！パトリックはやっぱり羽生さんのライバルだよなぁと思います。また競いあってくれないかなー。 (2017年10月31日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 碧海さん» 何度も読んでくださりありがとうございます！大人な二人はまぁ期待せずに〜(*^_^*)でもここぞというシーンにいれたいですね。今回の主人公は敬語だから、なかなか新鮮味があっていいです。試合の前後は更新迷うんですけどね。 (2017年10月31日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - スケカナでパトリックがまさかの台落ち。ゆづがいなくて張り合いがなかったかな。フェイくんって、不思議な雰囲気はありますよね。私の中でスケーターでバンパイア、というと、ミハル・ブレジナがイメージなんですよ。青い瞳と八重歯のせいかな。 (2017年10月30日 23時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年10月14日 21時
