【婚儀の夜】11 ☆ ページ19
☆主人公サイド
さつきまで荒々しかったゆづ王子の動きがぴたりと止まって、身体が私に重くのしかかった。
「ゆ、ゆづ王子？！」
そのただならぬ雰囲気に、必死にお身体を揺する。
どうされたのだろう…。まさか王子の身に何か異変が？
私はソファーとゆづ王子に挟まれている身体を起こして、王子さまを仰向けに寝かせる。
呼吸の有無を確かめると、どうやら眠っているだけのようだった。
「……。」
原因はさっきのお酒だろうか。
あれはすごくきつい種類の物で、太陽の国の者でも一気に飲んだりしないのに、ゆづ王子ってお酒に強いんだなと勝手に思っていたけど…。
どうしよう…人を呼んだ方がいいかな…。
だけどお顔は安らかだし、少しこのまま寝かせて様子を見た方がいいかも…。
こんな日に騒動を大きくしてしまっては、ゆづ王子にも恥をかかせることになってしまう。
仕方ない、今はゆづ王子の事が心配だ。
私はソファーの横に正座して、ゆづ王子のお顔をながめる。
その整った綺麗な寝顔を見ていると、酔い潰れているとはいえ、とても幸せな気持ちになった。
「かわいい…。」
年上の…しかも一国の王子さまにかわいいなんて失礼な話だけど、本当にそうだから仕方ない。
この人が私の夫になったんだ…。
つい先ほど言ってくださったプロポーズの言葉を思い出す。
側室だからって二番目じゃない。
好きになってと、おっしゃってくれた…。
「好きに、なっちゃうかな…。」
まだまだお互いのことを良く知らないけど、夫婦から始まる恋もあるのだろうか。
ここからスタートしても、いいのかな。
私は眠っているゆづ王子の頬に顔を近づけて、そっとキスをした。
ぴくりとも動かないゆづ王子。
それをいいことに、少し身体に触れたりして。
「わ、硬い…。」
胸を押さえてみると、思った以上にしっかりしている。
腕だって、ほどよく筋肉が付いていてたくましい。
太ももは…柔らかい筋肉？ぷりっと弾力があってとても…。
「はっ！わ、私ったら何を？！」
眠っている王子さまのお身体に触れるなど！
…でもこんな機会二度とないかも。
「……。」
私は最後にじっと寝顔を見る。
何度見ても整っているそれに、見とれてしまう。
そして、吸い寄せられるように、ゆづ王子の唇に自分の唇を近づけた。
触れるだけだけど、婚儀の時に感じたままのゆづ王子の唇が、あたたかくて優しくて。
柔らかい…。
それだけで私の全てを奪われたような気持ちになった。
.
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solko(プロフ) - 出来たら、二人の話も少し取り入れてくれると嬉しいです。結婚するまでの、ツンデレ感。とにかく、しょまさとの話なくて、ぜひ、よろしくお願いします (2017年9月7日 2時) (
レス) id: be8f63a0ef (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - solkoさん» わかるかも！知子ちゃんは眠りの国のイメージですね(・∀・)最初から王女さまなのと、後から王女さまになるのと、どっちがいいかなぁ〜？迷うなぁ。 (2017年8月29日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
solko(プロフ) - いつも楽しく見てます。しょまさと好きで、(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))眠りの国のお姫様がさとこちゃんだと超嬉しいです。二人の話がどこ探してもなくて。 これからも楽しみにしてます (2017年8月29日 1時) (レス) id: be8f63a0ef (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - suzuranさん» 昌磨くんのイメージはもうこれしかないと(笑)かっこよさはないですね、ごめんなさい(；・∀・)これから寝たり起きたりします。？？(笑) (2017年8月28日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» ご両親はそのまんま、ご両親です(笑)そして今回も一言も発することはありません。これは身内には絶対にしゃべらせないというポリシーによるのもです(*^_^*)(昔しゃべらせたけど)もう一人の母にも出て来てもらいたいですね！ (2017年8月28日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年8月14日 20時
