【準備】1 ★ ページ9
★ゆづサイド
今日は午後からリンクへやって来た。
自分の練習の後、奈々美先生の幼児教育が好評らしく、人手が足りないという事でかり出されたのだ。
「ここでー、シュッと腕を引いて？そうそう。で足を氷に着けるときに手をパッて開くの。」
年長さんくらいかな？その子達に今一生懸命一回転ジャンプの手解きをしている所だ。
「ゆづー、休憩していいよー。」
リンクサイドの奈々美先生の方を見ると交代の先生が来られたみたいなので、ぶっ続けで氷の上にいた俺はお言葉に甘えさせてもらうことにする。
頑張ってね。と小さい子に声をかけながら、ぶつからないようにスーッと移動する。
とん、とリンクから出て一礼してベンチへ。
座ってタオルで汗を拭きながら天井を仰ぎ見ると、奈々美先生も休憩に入るのか、隣に座った。
「みんなかわいいですね…。」
さっきまで指導していた子供達を遠巻きに見ながら俺から話しかける。
「あら、ゆづだってもうすぐ生まれるんでしょ。」
「そうですけど、なんか未だに信じられないっていうか…。」
予定ではあと１ヶ月もすれば会えるのだけど、自分の子供が一体どんな顔をして生まれてくるのか想像もつかない。
「ゆづがパパだもんねー、ちょっと時の流れを感じちゃうなぁ。」
「なんとか３０才までに結婚も子供もクリア出来ました(笑)」
Aのおかげで、夢が叶った。
「奥さんは？色々あって大変だったんでしょ？」
入院のこととか。と奈々美先生が言いにくそうに尋ねる。
「中盤からは概ね順調で、今日で仕事も産休に入るんですよ。」
初期の報道の印象が強いから、まだ体調が悪いと思われてるのかな。
「そうなの。仕事も続けてえらいわね。」
何度か送り迎えをする中で職場に寄らせてもらったりしたけれど、その度に優しく出迎えてくれて。
本当にあったかい人達に囲まれてるから続けてこられたんだなと思う。
「あ、これから迎えに行かなきゃ。」
今日は仕事を早めに切り上げるって言ってたんだ。
時計を確認したらいい時間だったので、少し急いで荷物を鞄に突っ込む。
「そう。今日はありがとうね、助かったわ。」
「いえいえ。このリンクにはいつもお世話になってますから。」
いつでも好きな時間に来させてもらってるし、何よりここに“ある”だけで嬉しいんだ、俺は。
「奥さんによろしくね。」
「はい、また来ます。」
挨拶をして、着替えるために更衣室へ向かった。
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みゅーちゃん(プロフ) - 鹿さん» はーい笑 (2018年8月26日 12時) (
レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みゅーちゃんさん» 気長にお願いしますね〜〜＾＾； (2018年8月26日 8時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 鹿さん» そうなんですね。楽しみにしています！ (2018年8月24日 17時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みゅーちゃんさん» 実は私も気になります笑 いつか書きたいのですが、なんにせよロシアで何するんだよっていう知識のなさが行く手を阻んでいます＾＾；羽生さんも世界へ行って何がしたいのか。コーチ的な？それともアドバイザー的な？謎です笑 (2018年8月24日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 完結してしまったんですね…。寂しいです。なんか正直ロシアに行った後が気になります笑 (2018年8月24日 2時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年7月3日 16時
