【thirty前編】5 ☆ ページ38
☆主人公サイド
私作の豆乳鍋も順調に出来上がり、皆でいただきますをする。
自慢じゃないけど、この味付けは今まで失敗なしだからすごく自信があるのだ。
「あ、うまい！」
野菜を一口食べたゆづが意外そうに言う。
そうだろうともよ…。
だけど私がさっきから気になっているのは、ゆづは食べる最中、片時も翔くんを手放す気がなさそうなこと。
「ゆづ〜、食べるときくらい翔くん放しなよ。鍋のつゆが顔にかかったらどうするの。」
こんな可愛い子の顔に火傷なんてつくったら絶対に許さないんだから。
「え、大丈夫だよ。こうやって時々縦抱っこしてるし距離だって考えてる。」
そう言ってゆづが片手で器用に抱きかかえている翔くんなのだけど、何故かさっきからずっと右手を口に突っ込んでいる。
「よだれがすごいよ。」
食べそうな勢いなので、そっと口から手を放すと、一瞬きょとんとした表情をした後、大声で泣き出してしまった。
「んもー、何やってんの。」
「口から手を放しただけだよ？」
ゆづから呆れたように言われて、これって私のせいなの？と若干気まずくなる。
すると側で見ていたお母さんが…。
「A。翔くん、ごはんが食べたいんじゃない？」
え、ごはん？
「つまり離乳食ってことですか？」
「たぶんね。」
離乳食…。私はゆづとお母さんの会話に付いていけずに黙っていると、不意にゆづが何かを思い出したように、とん、と机を軽くたたいた。
「あ、そうだ。A、家のキッチンの食材庫の中に瓶詰めの離乳食買ってんの。取ってきてよ。」
「え！」
そんなものいつの間に…。
「色々あるからさ、適当に。」
「私が行くの？！」
この寒いのに？
「いいじゃん。徒歩１分なんだから。」
……。
「嫌だよ、ゆづが行きなよ。」
「はぁ？俺は翔を抱っこしてんじゃん。」
「寝かせたらいいじゃない。」
私はまだ今日は出番のないバウンサーを指差す。
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みゅーちゃん(プロフ) - 鹿さん» はーい笑 (2018年8月26日 12時) (
レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みゅーちゃんさん» 気長にお願いしますね〜〜＾＾； (2018年8月26日 8時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 鹿さん» そうなんですね。楽しみにしています！ (2018年8月24日 17時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みゅーちゃんさん» 実は私も気になります笑 いつか書きたいのですが、なんにせよロシアで何するんだよっていう知識のなさが行く手を阻んでいます＾＾；羽生さんも世界へ行って何がしたいのか。コーチ的な？それともアドバイザー的な？謎です笑 (2018年8月24日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 完結してしまったんですね…。寂しいです。なんか正直ロシアに行った後が気になります笑 (2018年8月24日 2時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年7月3日 16時
