【準備】9 ★ ページ17
「え、え、早くないですか?」
少し前まで徹夜かな、なんて言ってたのに。
やばい、心の準備が…!
「なんだか彼女、相当家で我慢してたみたいで。さっき自己管理がなってないって注意した所ですよ(笑)」
まじか…。
てか看護師さん笑ってるし。…やっぱ慣れてんだな。
「あ、でもこんな格好でいいんですか?」
何気に汗だくなんですけど。
「こちらで上から着る衣服を用意します。」
「……。」
どうしよう。立ち会いとか、そこらへんAと何も相談してなかった。
「結弦君、せっかくだから行けば?」
迷っているとお母さんが背中を押してくれる。
「お父さんも立ち会おうかな?!」
そしてお父さんは本気か冗談か分からないことを言った。
「お父さんはご遠慮くださいね。」
だけど看護師さんに真面目な顔でたしなめられる。
そりゃそうだわ。
「よし、僕行きます!」
一生に一度の体験だ。後でAに怒られたとしてもちゃんと生命の誕生に向き合いたい。
ぐっと拳をにぎって気合いを入れる。
ここではもうフィギュアスケーターじゃない。ただの一人の夫だ!
看護師さんが別室へと案内してくれる間、だんだんAとおぼしき声が聞こえてきた。
部屋に入った瞬間に見る、横たわるAの口から発せられているのは…。
「ど、どうすれば!どうすればいいのー!!」
想像以上の修羅場だった…。
.
279人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みゅーちゃん(プロフ) - 鹿さん» はーい笑 (2018年8月26日 12時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みゅーちゃんさん» 気長にお願いしますね〜〜^^; (2018年8月26日 8時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 鹿さん» そうなんですね。楽しみにしています! (2018年8月24日 17時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みゅーちゃんさん» 実は私も気になります笑 いつか書きたいのですが、なんにせよロシアで何するんだよっていう知識のなさが行く手を阻んでいます^^;羽生さんも世界へ行って何がしたいのか。コーチ的な?それともアドバイザー的な?謎です笑 (2018年8月24日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 完結してしまったんですね…。寂しいです。なんか正直ロシアに行った後が気になります笑 (2018年8月24日 2時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鹿 | 作成日時:2017年7月3日 16時