【埋め合わせ】6 ★ ページ10
「もしさ、もしもここに泊めるとして。俺どーすんの。」
最終日はそのまま帰ってくるから１００パーセント鉢合わせするぞ。
「変装して他人になりすますとか。」
「ジュンジュン鈍いし？」
「そうそう、眼鏡とかつらで(笑)」
…それ笑ってる時点でネタだろ。
「俺実家に追い出して、この家にAとジュンジュンの二人だけってのは絶対にダメだから。」
年頃の男の子と一つ屋根の下なんて言語道断。
「うーん…。それはそうだね。」
箸を咥えながらAが言う。
「あーもう！どうするよ？」
答えのでない課題に、俺でさえ頭を抱えてしまう。
これは本当に困った！
「もうさ、全部オープンにしちゃう？」
「それ考えるのが面倒なだけだろ。」
それは最終手段としてとっとけ。
その後、結局何も決まらないまま晩ご飯も風呂も済んでしまった。
今は二人共ベッドの中で、することと言えばもう寝るだけだ。
「ジュンジュンは信頼のおける子だと思うんだよー…。」
Aが眠そうに言う。もう頭が回らなくて、心の中が楽な方に傾いているな。
「で？ここで一晩一緒に過ごすの？ジュンジュンびっくりして腰抜かすぞ。」
自分のフォロワーが実は羽生結弦の奥さんで、しかも本人の家に泊まるなんて。
「誰にも内緒だよって言えばいーよ…。」
大丈夫大丈夫。と、すでに寝るモードになりつつある姿を見ていると、こっちまで眠くなってくる。
「まだ高校生ってのがなー…。」
要は信頼度の問題だ。
「ゆづが一言さ、お願いね。ってかわいく言えばいーんだよ…。」
「そんなもんかなー…、ふぁ〜…。」
やば、あくび出た…。
だけど意外と簡単なことなのかも知れない。ジュンジュンさえ信用したら、ここに一晩寝るくらいどうってことないかも…。
「そうしよーよ…。」
「ん…。」
やば、まじで眠いかも…。
「夏だからソファーで寝たらいいし…。」
「あぁ、予備の布団なんてないしなー…。」
目をこすりながら、毛布一枚あればいいか、なんて…。やめた、もう寝よ。
「じゃあ、ジュンジュンにオッケーの返事送っとくから…。」
「んー…。」
タオルケットにくるまると、もうそこは夢の世界だった…。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿(プロフ) - みなみさん» 能登さんの写真に期待してしまう(笑)キャッツアイがこんな神プログラムになるなんて！羽生さんにかかれば全て神プログラムですね＼(^o^)／猫耳は見れそうな予感がしますが！ (2017年6月18日 8時) (
レス) id: 13cf42ba90 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 智枝さん» 三日間かよ！すごいなー。羽生さん最近露出に目覚めたのかぁ〜…。そうかそうか。いや違う！(笑)最終日は脱ぐんじゃないですかね？！だからもう衣装はいらぬと…。 (2017年6月18日 8時) (レス) id: 13cf42ba90 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 真実です！しゃがみニャンコから立ち上がりバックしながら徐々に腹を見せ、、、(*´д｀*) 今日は腹をガバッと大胆に捲って見せてくれましたよ(笑)個人的には昨日の見せ方のが好きだ！！！← (2017年6月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 新潟では自ら腹筋を見せつけていたというのは本当ですか！？見た過ぎる！放送してほしい！！あ、写真集は出ますよね。猫耳も含めてたっぷり拝みたいです！！！ (2017年6月17日 22時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - なんだあのｷｬﾜｲｲ生命体は！！！楽しそうにはしゃぐしゃがみニャンコが激近でオープニングから血圧上がったぜ！！！← スケーターのお見送りの時にピンクの猫耳を着けられてて激ｷｬﾜ！！今日の挨拶はグダグダだった(笑)今日は早く終わりたいらしいのは分かった(笑) (2017年6月16日 23時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鹿
| 作成日時：2017年5月23日 16時
