【ゆづ会議】7 ★ ページ49
「いい?撮っていいのはAのiPhoneでだけ。」
他の三人が撮ると拡散されるの目に見えてるからそれ以外は認めない。
「てことは私がカメラマン?…緊張する。」
早くしないとテスト期間中の学生に会うからさっさと済ませよう。
そんな訳で、このおかしなメンバーによる謎の写真撮影会をするはめになったのだった。
「忘れ物ない?」
Aが電車のホームでジュンジュンに話しかけているけど、場所が場所だけにその質問は手遅れだ。
「うん、たぶん大丈夫。荷物少ないし。」
撮影会の後、女子高生と分かれて見送りのために国際センター駅から仙台駅まで移動した俺たち。
お土産と、お昼用の牛タン弁当を持たせてあげて、ついにお別れの時だ。
「気を付けて帰れよ。」
「うん。よしおさん、色々とありがとう!」
…そっち呼びなんだ。いいけど。
「着いたら連絡してよ?」
「わかったよ。姉ちゃんお母さんみたいだな(笑)」
Aとは天と地ほどかけ離れた言葉が出て来て内心吹き出す。
結局、モニュメント前で撮らされた写真は、絶対に拡散させないのを条件に、Aとジュンジュンで共有することにした。
他にも三人で撮ったやつも追加して。
俺との仙台の思い出写真が一枚もないのもな、と思ったし、何よりたったの二日間だったけど、ジュンジュンの人柄を知るのには充分な期間だった。
要するに、俺はジュンジュンを信頼したということだ。
「そろそろ出発の時間じゃね?」
人もまばらなお昼間の駅のホーム。
ジュンジュンが車内に乗り込んで窓際の席に座ったら、すぐに発車のアナウンスが始まる。
これで本当にお別れだ。
「姉ちゃん、夢のような時間をありがとう。」
「私こそ。すごく楽しかったよ?」
「羽生さんも姉ちゃんと幸せにね!」
「ませたこと言うな(笑)」
よしお呼びじゃなくなった…と思いながら、ポケットに手を入れたまま答える。
そして、ゆっくり動き出す電車。
「ジュンジュン!またね!元気でね!」
「姉ちゃんも!」
一生懸命手を振り合っている二人を見ていると、こっちまでしんみりする。
そしてだんだん加速していって、見えなくなってしまった電車を、Aとしばらく眺める。
「…行っちゃったな。」
「…うん。」
この二日間、最初はどうなることかと思っていたけど、案外楽しかった。
ジュンジュンの人柄もそうだけど、なんだかファンと言うより、もう友人に近いような感覚だ。
129人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿(プロフ) - みなみさん» 能登さんの写真に期待してしまう(笑)キャッツアイがこんな神プログラムになるなんて!羽生さんにかかれば全て神プログラムですね\(^o^)/猫耳は見れそうな予感がしますが! (2017年6月18日 8時) (レス) id: 13cf42ba90 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 智枝さん» 三日間かよ!すごいなー。羽生さん最近露出に目覚めたのかぁ〜…。そうかそうか。いや違う!(笑)最終日は脱ぐんじゃないですかね?!だからもう衣装はいらぬと…。 (2017年6月18日 8時) (レス) id: 13cf42ba90 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 真実です!しゃがみニャンコから立ち上がりバックしながら徐々に腹を見せ、、、(*´д`*) 今日は腹をガバッと大胆に捲って見せてくれましたよ(笑)個人的には昨日の見せ方のが好きだ!!!← (2017年6月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 新潟では自ら腹筋を見せつけていたというのは本当ですか!?見た過ぎる!放送してほしい!!あ、写真集は出ますよね。猫耳も含めてたっぷり拝みたいです!!! (2017年6月17日 22時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - なんだあのキャワイイ生命体は!!!楽しそうにはしゃぐしゃがみニャンコが激近でオープニングから血圧上がったぜ!!!← スケーターのお見送りの時にピンクの猫耳を着けられてて激キャワ!!今日の挨拶はグダグダだった(笑)今日は早く終わりたいらしいのは分かった(笑) (2017年6月16日 23時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鹿 | 作成日時:2017年5月23日 16時