【本題・前編】1 ☆ ページ6
☆主人公サイド
電話が鳴っている。
そして二回目のコールでそれは切れた。
理由はリーダーが電話を取ったから。
その間、私と田中君は隣同士の席で共に事務仕事に励む。
「なかなか請求処理が追いつきませんね〜。」
「二人しかいないんだもん。ほら、頑張って！」
伝票をどんどんまわして入力してからファイルに閉じていく。
これパソコンがなかったらもっと時間がかかるだろうな…。
苦手だけど便利だ。
「A先輩、こないだの新規のLCC。Ｒ航空でしたっけ。あの路線ってどうなったんですか？」
え？
あぁ、あのホスト社長の件か。
「概ねクライアントの希望通りの路線が獲得出来たよ。」
「そうなんですか。」
よかったですね！と何故か田中君が喜んでくれる。
「田中君はLCC良く使うの？」
「えぇ、Ｒ航空ってロシアから仙台の直行便があるんでしょ？便利になって嬉しいです。」
「ロシアにはよく行くんだ。」
「そうですね、第二の故郷です。」
へぇー、そう言えばなんでロシア語が話せるのかまだ聞いてなかった。
気になったので尋ねようとしたら、突然リーダーの凛とした声がオフィスに響く。
「え！…それは了承しかねます。えぇ、それはそうですが…。」
私と田中君がそろってリーダーを見ると、困ったような表情で私と目が合った。
「どうしたんですかね？」
「…さぁ。」
いつもと違う雰囲気に、二人して完全に手が止まる。
そしてリーダーが、向こうの話を遮るように話しだした。
「それは本人の意思も確認しないといけないことですし、そもそもわが社はロシア語教室ではないので！」
ロシア語教室？
一体何の電話なんだろう。
「リーダーが取り乱すって珍しいですよね？」
「うん…。」
小さな声でこそこそと会話をする私達。
なんだか嫌な展開になってそうで不安になる。
「申し訳ありませんが、やはりこの件はお請けできません。」
申し訳ありません。と最後にまたリーダーが謝って電話を切る。
どうやらどこからかの依頼を断ったようだけど？
「リーダー、なんだったんですか？今の電話。」
田中君が間髪入れずに立ち上がる。
いつだって好奇心旺盛なんだから。…私も気になるけど。
「あぁ…。ほら、こないだのＲ航空の山田社長。あれ以来やたら電話がかかってくるの。ほら、美月さんのこと気に入ってたじゃない？彼。」
「私ですか？」
想像もしてなかった名前に驚く。
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鹿(プロフ) - suzuranさん» 織田さん出てなかったらしいけど、もしそうなら残念！安定の松岡さんですね(*^_^*)ここの主人公は変わり者設定なので、ありえない所で妬いたりします(笑) (2017年4月5日 13時) (
レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 智枝さん» さっきまで国別の会見してましたね。見れなかったけど流れてくるツイートでなんとか雰囲気を知ることができました。今月はしばらく日本ですね！テレビで見れて嬉しいなぁ！(^▽^) (2017年4月5日 13時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 紫さん» そうなんです！田中の癖にいい仕事するんです(・∇・)楽しいです！次移行で、今日も更新しますので、しばし御待ちを〜！ (2017年4月5日 13時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 私はフジ系を録画していたのですが、途中で切られてしまいました。NHKだったのー？(ノ_・,)生放送インタビューが出来る羽生さんはすごいですね。絶大な信頼の元に中継されて…。マシンガントーク万歳！ (2017年4月5日 13時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 男性にやきもちかぁ〜可愛い(´∇`) 田中君、最近色んな意味でナイスすぎますw！明日は国別の選手発表。織田さん＆修造さんコンビ、めっちゃ好きですw。 (2017年4月5日 0時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年3月21日 16時
