【終章】2 ☆ ページ29
また元通り座り直そうとしたら、どこかで着信音が鳴った。
私の携帯は家にあるから、これは山田社長のだ。
慣れた手付きでポケットから取り出すと、画面を見て訝しげな表情をした。
そして、会社からだ。と少し距離をとって電話に出る。
その間もコーヒーを頂く私。
ここからなんとなく山田社長を見ているけど、ひょっとしてトラブルかな？文句を言っているように聞こえる。
そして、わかったよ！と一言告げて電話を切った。
どうしたんだろう。
「書類の不備だって？そんなの俺じゃなくても専務に確認させればいいのに…。」
聞くまでもなく答えを吐き出してくれた。
この間の路線交渉の書類かな？何にせよ、私には関係なさそうだ。
だけどなんだか慌ただしく準備を始めたので、出掛けるのかな、と思い今度は思い切って尋ねてみる。
「あの、どこか行くんですか？」
もしそうなら一緒に駅まで…。
「いや、来客だ。」
なんだお客さんか…。その答えにがっかりした。
「そうですか…。」
「ロシアの日本国大使館員がわざわざ何の用だ。」
しかも今日中にだなんて！とぼやいている。
機嫌が悪そう…。来られたらやましいことでもあるのかなって思ってしまう。
「お客さんなら私…失礼しますけど…。」
「構わない。ここにいたらいい。」
そう言われても…。
なんだか怒っているみたいで怖い。
「……？」
またコーヒーを飲もうとして、やめる。
あれ、おかしいな…。
動きまわっている山田社長を見ていると、目がしょぼしょぼしてすごく眠くなってきた…。
どうしたんだろ…。
今日寝坊したからいつもより寝たはずなのに…。
「ふぁあ〜…。」
やば、あくびまで…。
そんな私の様子に気付いた山田社長が、さっきまでの機嫌の悪さをおくびにも出さずに、にやにやと近づいてきた。
「眠い？寝室行く？」
「ふぇ…？」
重いまぶたを必死で開けて目の前にいる社長の表情を見ると、何故かすごく嬉しそうだった。
この人、親切で言ってくれているのかな…。
じゃなきゃベッドで寝ていいなんて普通言わないし…。
「歩ける？…わけないか(笑)」
「……。」
なんで笑ってるんだろう…。何がおかしいんだろう…。
しゃべりたいのに、上手く声が出せない…。
色々考えなきゃいけない気がするのに、頭がふわふわして…。わぁ〜…何も考えられない…。
ついに身体の力が抜けて…。
私はそのまま床に身を投げ出した。
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鹿(プロフ) - suzuranさん» 織田さん出てなかったらしいけど、もしそうなら残念！安定の松岡さんですね(*^_^*)ここの主人公は変わり者設定なので、ありえない所で妬いたりします(笑) (2017年4月5日 13時) (
レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 智枝さん» さっきまで国別の会見してましたね。見れなかったけど流れてくるツイートでなんとか雰囲気を知ることができました。今月はしばらく日本ですね！テレビで見れて嬉しいなぁ！(^▽^) (2017年4月5日 13時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 紫さん» そうなんです！田中の癖にいい仕事するんです(・∇・)楽しいです！次移行で、今日も更新しますので、しばし御待ちを〜！ (2017年4月5日 13時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 私はフジ系を録画していたのですが、途中で切られてしまいました。NHKだったのー？(ノ_・,)生放送インタビューが出来る羽生さんはすごいですね。絶大な信頼の元に中継されて…。マシンガントーク万歳！ (2017年4月5日 13時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 男性にやきもちかぁ〜可愛い(´∇`) 田中君、最近色んな意味でナイスすぎますw！明日は国別の選手発表。織田さん＆修造さんコンビ、めっちゃ好きですw。 (2017年4月5日 0時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年3月21日 16時
