【本題・前編】10 ☆ ページ15
「ゆづ…ショーに出なかったんだ。」
いや、出られなかった。がこの場合正しいのか…。でももはやそんなことはどうでもいい。
一番ショックだったのは、その事実を今しがたテレビで知ったこと…。
「私…何も知らなかった。」
ゆづのお母さんには連絡がいったんだ…。
当然か。向こうは親子だし、今までずっと選手として支えてきたんだもん。
それに引き換え私はただの彼女…。血縁関係のある身内でもなければ、ましてや奥さんでもない。
ただ一緒に住んでるだけの同居人。
どんなに身体を重ねたって、彼女である限りゆづの大事な部分には踏み込めない…。
でもそれは当たり前のことだ。現にゆづから何の連絡もなかった。
これは私じゃなくて、お母さんを必要としたという紛れもない事実で…。
「……。」
彼女ってなんだろう…。
ずっとこのままの関係が続けばいいって思ってたけど、それはいざというときなんの役にも立たないんじゃ？
ゆづを助けてあげることも幸せにしてあげることも出来ないんじゃないだろうか。
ずっと彼女でいたいなんてただの一人よがりなんじゃないだろうか。
「…私、自分さえよければいいって考えてたのかな。」
なんでもゆづにしてもらって楽して生きてる。
晩ご飯まで用意してもらって幸せだなって思ってバカじゃない？
これじゃあゆづに捨てられるのも時間の問題だ…。
「いらなくなったペットみたいに…。」
いつだったか、癒してもらうのならペットでいいってゆづに言ったことがあったけど、今自分がそうなってる？
「嫌だ…。」
もやもやを追い出すみたいに頭を振る。
…ちゃんとしなきゃ。ゆづがまだ私の事を好きでいてくれるうちに、もっと真剣に二人の事を考えなきゃ。
私がゆづにしてもらうばかりじゃなくて、私もゆづを精神的に支えられるように…。
頑張ろう。
将来のことも含めて、自分のことをしっかり見つめ直そう。
まだ間に合うから…。
私はいつの間にか頬を伝っている涙を拭って再び携帯を手にする。
そしてリーダーに電話をして、明日会社を休ませてもらえるようお願いした。
病み上がりなのにゆづを家で一人にはさせられない。
病状は大したことないかもしれないけど、これは気持ちの問題だから。
要件を伝えて短い時間で電話を切る。許可ももらえてほっと一息つくと、急にお腹が鳴った。
とりあえず何か食べようかとソファーから離れてキッチンへ向かう。
私はキッチンのすき焼きには目もくれず、おにぎりを作ることにした。
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鹿(プロフ) - suzuranさん» 織田さん出てなかったらしいけど、もしそうなら残念！安定の松岡さんですね(*^_^*)ここの主人公は変わり者設定なので、ありえない所で妬いたりします(笑) (2017年4月5日 13時) (
レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 智枝さん» さっきまで国別の会見してましたね。見れなかったけど流れてくるツイートでなんとか雰囲気を知ることができました。今月はしばらく日本ですね！テレビで見れて嬉しいなぁ！(^▽^) (2017年4月5日 13時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 紫さん» そうなんです！田中の癖にいい仕事するんです(・∇・)楽しいです！次移行で、今日も更新しますので、しばし御待ちを〜！ (2017年4月5日 13時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 私はフジ系を録画していたのですが、途中で切られてしまいました。NHKだったのー？(ノ_・,)生放送インタビューが出来る羽生さんはすごいですね。絶大な信頼の元に中継されて…。マシンガントーク万歳！ (2017年4月5日 13時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 男性にやきもちかぁ〜可愛い(´∇`) 田中君、最近色んな意味でナイスすぎますw！明日は国別の選手発表。織田さん＆修造さんコンビ、めっちゃ好きですw。 (2017年4月5日 0時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年3月21日 16時
