【ジュンジュン】8 ★ ページ40
「もう一回最初から見よう。」
Aが再びリモコンを手にした所で声をかける。
「何回見てんだよ(笑)」
「わぁ！…びっくりしたぁ〜。」
やっと俺に気付いて振り向いた。
その様子がおかしくて、さっきまでの気まずさもすっかりなくなってソファーの隣に座る。
「ほら、早く巻き戻せ。」
指で指示して促す。
「う、うん。」
そしてまた最初のポーズの俺が画面に映った。
ピアノの音と共に演技が始まって、それを二人でじっと見ていると、不思議とだんだん心が冷静になっていく。
そして、サルコーをミスった場面になる。
「なんかさ、顔がちっとも笑ってないね。」
「迷走してんのかな。どんな気持ちで滑ってたのかいまいち思い出せない。」
二人で真剣に見入る。
シーズン最初の頃は、中盤は気持ちよく滑ってたけど、この時はものすごく頭がはっきりしていて自分の心と対話していたような気がする。
「この演技好きだな…ジュンジュンがファンになった気持ちが良くわかるよ。」
２位だけど何度でも見たくなる。と今まであまり聞いたことがない見解を口にする。
俺のスケートに対する意識の変化でもあったのか？
「Aにとってジュンジュンってどんな存在？」
その原因があの小学生にあるような気がして尋ねると、Aが、う〜ん…。と上を見て考え出した。
「弟のような…いや、違うかな。」
甘えキャラなら田中君のが弟っぽい。と言った言葉に、確かにそうかも、と思う。
「じゃあ…友達？」
「年が離れてて、それもなんか違うんだよねー。」
じゃあ何。
「ペットとか言うなよ。」
柴犬的な扱いはいくらなんでもかわいそうだ。
「…わかんない。何だと思う？。」
反対に俺に質問してきた。
「何って、俺が考えんのかよ(笑)」
さっき少しメッセージのやり取りをしたくらいで俺に何が分かる。
しかもAの振りしてたし。
「かわいいといえばかわいいし…時々憎たらしいけど怒れない。みたいな。」
「ふーん。」
「ま、私から見たらただの子供だよね。」
子供…。
「それ母性愛だな…。」
「え！」
Aが大袈裟にのけ反って驚く。
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鹿(プロフ) - みゆさん» ごめんなさい！ミスでお話が飛んでしまっていたので、直しました。もう見れますので、よろしければぜひ〜＾＾； (2017年3月21日 16時) (
レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - すみません…続編ってログインしなくちゃ見れないんですか？私、ログインしていなくて…お話が気になるので… (2017年3月21日 16時) (レス) id: 5c1a484834 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆめもちさん» ゆづはエキシビションでも真面目ですもんね。今他のスケーターがやっている、お芝居して滑るなんて、絶対やらないんだろうなーと思います(^○^) (2017年3月21日 16時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - suzuranさん» 引退してからのお話を考えるのって、時々難しいですね。こんなに長くなってしまったので尚更です(*^_^*)毎回ネタを妄想するのが大変！楽しいけど(笑)なので主人公にはまだまだ迷走してもらいます！ (2017年3月21日 16時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» なんでもゆづにさせちゃうとか面白いなぁーと(*^_^*)得意そうじゃないですかー。子育て。まだまだ先の話ですが。後三年待ちましょう(笑) (2017年3月21日 16時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年3月6日 15時
