【衣装】4 ☆ ページ15
「た、楽しかったです…。」
「それだけ？」
一瞬ゆづの目付きが変わった。今キラッて光った！
「あ、あの…The water is wideが…振り付け段階よりがらっと雰囲気が変わってて…。」
「振り付け段階？」
少年が怪訝な表情で私を見る。
しまった！これ言っちゃいけないやつだった！
「初期のも見てくれたんだ？ありがとう。」
ゆづが上手いことフォローしてくれる。
助かった〜…一緒に仕事したのがばれると、そこから色々探られる。
子供はなんでも何で？って聞いてくるからめんどくさいんだよね。
そうだ。ここは話題を変えて、その手に持っているボールをこの少年に渡してもらえるようにお願いしよう。
「あの、そのボール…。」
「ん、これ？」
欲しいのかよ？！という表情で私を見るゆづ。
「この少年に…あげてくれませんか。」
「え、姉ちゃん？！」
私の発言に、いいの？！と驚いている少年をゆづが興味深そうに見る。
「君たちさ、姉弟なの？(笑)」
知っているくせに聞くんだ。
「違います。ついさっき知り合ったばかりの他人です。」
知り合いなのに他人かよ(笑)と、ゆづが口を押さえて笑いだした。
…その言い方、家にいるみたいだからやめてよ。
「いやいや、うん。君面白いね。僕のファンだって言うし、じゃあこれどうぞ。」
少年の手にボールを乗せてくれる。
「わ、わ、ありがとう！！まじで夢みたい！」
ボールをじっと見てから、それを胸に抱きしめる。
そんなに喜んじゃって…よかったね、少年。
「あれ？お姉さんの持ってるボール誰の？」
「え？」
私の手の中にあるサインボールに気付いたゆづ。
少年が、宇野昌磨だよ。と言うと少し眉間に皺が寄った…気がした。
「ふーん…そうなんだ。」
ふーん。と何度もうなずくゆづ。
なんだろう…なにか変かな。
そしてそのまま次のお客さんの許へ行ってしまった。
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鹿(プロフ) - みゆさん» ごめんなさい！ミスでお話が飛んでしまっていたので、直しました。もう見れますので、よろしければぜひ〜＾＾； (2017年3月21日 16時) (
レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - すみません…続編ってログインしなくちゃ見れないんですか？私、ログインしていなくて…お話が気になるので… (2017年3月21日 16時) (レス) id: 5c1a484834 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆめもちさん» ゆづはエキシビションでも真面目ですもんね。今他のスケーターがやっている、お芝居して滑るなんて、絶対やらないんだろうなーと思います(^○^) (2017年3月21日 16時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - suzuranさん» 引退してからのお話を考えるのって、時々難しいですね。こんなに長くなってしまったので尚更です(*^_^*)毎回ネタを妄想するのが大変！楽しいけど(笑)なので主人公にはまだまだ迷走してもらいます！ (2017年3月21日 16時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» なんでもゆづにさせちゃうとか面白いなぁーと(*^_^*)得意そうじゃないですかー。子育て。まだまだ先の話ですが。後三年待ちましょう(笑) (2017年3月21日 16時) (レス) id: 4e9137a26b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年3月6日 15時
