【覚悟】5 ★ ページ48
「デタラメ?」
いまいち信用してなさそうな表情が伺える。
だけど本当にそうだからこれ以上何も言えない。
ようやくみんなのいる部屋までたどり着くと、昌磨が、あ。と声を上げた。
「美月さん。」
来てたんですね。と急に柔らかい表情になる。
なんかあからさまじゃね?それ。
「しょ…宇野選手。」
Aがあえて宇野選手。と呼んだのに、昌磨でいいです。と返事が返ってくる。
…いいのに、宇野選手で。
「なに?昌磨とAちゃん知り合い?」
佳菜が意外そうに聞いてくるけど、お前が東北方面のショーに来ないから、何度も会ってるの知らないだけだぞ。
「Aは俺と昌磨が出てるショーで通訳として仕事したことあるから。」
佳菜には、たまには東北のショーに出ろってここでも釘を差しておく。
「グランプリシリーズ初戦の時は応援ありがとうございました。」
「いえ、ゆづと見てて。優勝すごかったです。」
ハラハラしました。とAが嬉しそうに言う。
俺は風邪引いててフラフラだったけどな…。
「僕あれ以来、試合の時だけ美月さんの写真待ち受けにしてるんです。」
意外な告白に、え!!と俺とAがハモる。
「昌磨がゆづの彼女の写真を?なんでやねん(笑)」
いや、俺の方がなんでやねんだわ。
「昌磨、携帯貸して?今すぐ消そうか。」
悪魔の微笑みで優し〜く手を出す俺。
「ゲン担ぎで。今季それで調子いい試合多かったから。」
「あれ?前にテレビで言ってたのは、ゆづから貰った子猫の画像じゃなかった?」
佳菜も欲しかったのに貰えなかったー。と文句を言われる。
結局、あの後他のみんなから来たメッセージは全部無視して、誰にも画像は送ってない。
「昌磨…君。出来ればその、消して欲しいかなって…。」
「大丈夫。誰にも見られないようにしてるので。」
「そういう問題じゃねぇから。」
Aからのお願いもむなしく、俺は手を引っ込めずにさらにちらつかせて見せるけど、昌磨は一向に携帯を出さない。
「…今持ってきてないから。」
まじか!それでも現代の若者か、お前!
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鹿(プロフ) - 智枝さん» そんなに!いいですね〜…。こんなお話書いてる場合じゃなく、試合見に行ってみたいです。だけど関西じゃあ…大阪くらいかな。そしてまた妄想に走る! (2017年3月4日 21時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - そっかー残念や!来月の国別対抗や16日のセレモニーにも行く予定だよ(笑)当たれば(笑)超絶現場系やなわたし(笑) (2017年3月4日 13時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 智枝さん» いろんな場所で本人に遭遇してるんですねー。すごい、スケート関係なのが羨ましい(笑) こっちはリンクもどこにあるのか知らないですもん。来季は全ての試合が遠いので行ける所なんて一つもありそうにないです(´д`|||) (2017年3月4日 10時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 私はフィギュアの現場によく行くので、羽生さん次第で今年はFaoi DOI NHK杯 名古屋GPF 全日本 そしてオリンピックに行く予定だよ〜!どこかでお会いできるといいな〜☆ (2017年3月4日 0時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 出来るだけ長く話を引っ張って欲しいな〜!子どもに教える羽生氏、、、そういえば以前都内某アイスリンクで見かけた時は後ろにくっついていた子ども(私の子を含む笑)達に練習しなくていいの?大丈夫?って言ってたなぁ(笑)まぁ羽生さん見たら後を追いたくなるわな(笑) (2017年3月4日 0時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2017年2月14日 16時